2019年のパイザ:こころの筋トレΑ〆ここに生きる here and now

  • 2018.12.31 Monday
  • 00:13

 日々を快活に生きる方法について書かれた古今の本を集約すると、いくつかの共通する基本原則があることがわかる。その中でも、もっとも大事な原則は、『今を生きる』と言うことになろうか。ラテン語で、カルペディエム(今日を生きる)は英語(seize the day)になっているところをみると、人間が思索してきた初期から、気づかれ、ギリシャなどの当時の先進国の不安を抱えた人々・宗教・哲学者に広がっていったのだろう。

 

 過去のロクでもない自分の生き方や、出来事・未来の不安があるから、すこしは現状に甘んじない、まともな生き方ができると、おろかなわたしは思っていた。日々の何気ない小さな幸せを大事にして生きるとは、現状に甘んじる小市民的な生き方だと思い込んでいたのだ。

 感情の二重モニタリングは、対象自己が感じた・今生きている不快感情を、あるがままに主体自己が気づくと、不快感情の過剰債務化する感情をコントロールできるという感情意識効果を原理としている。もちろんそこに行きつくには、現在いろいろな方法がある。ヨガで言えば各種のポーズ・呼吸法があり、禅は、座禅・呼吸法を通じて獲得する。感情モニタリングは、わたしたちになじみやすい、最も科学的な方法の一つだと思える。

 

 感情モニタリングの場合、それを体得するために人間の五感と感覚感情、精神医学者・シュルツが開発した自律訓練法を利用している。河野良和氏が発見し開発した感情モニタリングが、有名な臨床心理技法フォーカシングと最も異なっている点は、過去でも未来でもなく、今現在生きている感情だけを意識する・感情を分析理解・認識するのではなくただ眺める点にある。

 

 どんなに後悔しようと、過去を生きることはできない。どんなに渇望しようと、今だ来ない未来を生きることもできない。ただこの瞬間のかけがえのない現在以外生きることはできない。こころが迷子になった時、こころの現在地(いまこの瞬間の感情の流れ)に気づくことが第一歩であり、最終歩なのだ。

 過去は過ぎ去った現在であり、未来はいずれ来る現在だ。 過去・現在・未来。今現在の感情に気づくと、この時系列が不思議に思えてくる。どの時間の流れにも現在だけが、ひとにとって唯一実在する。

 

 オウム真理教のサリン事件で、警察やマスコミ、日本中から犯人扱いされたごく普通のサラリーマン・河野義行さんは、オウム事件の疑惑を晴らした後、サリン中毒で奥さんを長い看病の末亡くされている。そうした壮絶な体験をしながら、オウム真理教の元信者たちと交流したり、犯人扱いした刑事たち・警察やマスコミとごく自然体で関係を続けている。そのことについて著書・『今を生きるしあわせ』でこう書いている。

 

 このAとBの部分を読むと一見矛盾したように思えるかもしれないが、感情モニタリングを体感すると、まさにAの部分が、対象自己(ある出来事・事態に反応する自己)の感情で、Bの部分がそれを見つめる主体自己の感情・気づきであることがわかる。ここで普通、Bの主体自己の感情は、Aのネガティヴな反応性感情に引きずられて、緊張し・悲しみ・気にする感情になる場合が多い。そうなるとBの感情がアクセルの役目をはたして、Aのネガティヴ感情を無意識に雪だるま化させることになる、というのが河野氏の指摘だ。

 

 自分の感情を見つめなおす体験をすると、今の生きている状態に自然に感謝する感情に気づく。それをゆがめる社会や情況、戦争への動きに怒りがわいてくる。未来に対しても本質的な喜びが持てなくなるのは、今の現在の感情に喜びを感じられない時ではないかと思える。

 

 ボブ・ディランのforever young(毎日が初まりの日)も考えてみれば、今この時を生きるということではないだろうか。

 

May God bless and keep you always
May your wishes all come true
May you always do for others
And let others do for you

世界が きみを祝福し
いつも見守ってくれますように
きみの とおい願いがすべてかないますように
いつも くるしむ誰かのために尽くし
くるしむ誰かが いつも きみの力になりますように
May you build a ladder to the stars
And climb on every rung
May you stay forever young

星空へと続く梯子を組み立て
一段 一段 きみが しっかり登っていけますように
いつだって毎日が きみの 初まりの日
May you grow up to be righteous
May you grow up to be true
May you always know the truth
And see the lights surrounding you

ほんとの義侠心をはぐくみ
新しい真理の人に育ちますように
真理の淵に立ち いつもきみが
自由の輝きに包まれますように
May you always be courageous
Stand upright and be strong
May you stay forever young

流れに立ち向かい いつも
背筋を伸ばして歩めますように
いつだって きみの毎日が 初まりの日
Forever young, forever young
May you stay forever young.

生まれたての きみ 初まりの日
毎日が きみの 初まりの日
May your hands always be busy
May your feet always be swift
May you have a strong( firm) foundation
When the winds of changes shift

きみの手が いつも忙しく働き
その両足で 遠くまでいけますように
流れに抗する
きみに勁い礎(いしずえ)がありますように
May your heart always be joyful
And may your song always be sung
May you stay forever young

心がいつも喜びに溢る
きみのこころの歌がいつも歌われますように
いつだって きみの毎日が 初まりの日
Forever young, forever young
May you stay forever young.

生まれたての きみ 初まりの日
毎日が きみの 初まりの日
     (訳:おや爺)

 

 日本で唯一悲惨な地上戦を経験した沖縄の人々の感覚を、わたしはひととして深く信頼する。

 本当を言うどんなに本気だとしても、中学生が、大人が語るべきことを、語るのは好きでは、ない。優れた子役の少年少女たちが、成長期に重圧にさいなまれるように、真摯であればあるほど、大人になる過程で、辛い時期を送る気が、どうしてもしてしまうのだ。

 沖縄の・ひとの深い思いを伝えてくれてありがとう。倫子さん、この日語ったことは、みんな忘れていいんだよ。そのために、わたし(たち)大人が忘れずにいるから。

 

 先日研修先でテレビを見ていたら、サッカーの若い選手で、海外で活躍する人がインタビューされていた。信条を聞かれて、かれは、「今を生きる」と答えていた。先のことを悩まず、今できることをするんですと続けて、「これを言うとみんなに冷やかされるんですよね。友達から、『いまをいきろよ!』って。」と笑っていたのがさわやかでした。

 

 今年もまた、信じられないほど多くのアクセスがありました。書くのが苦手なので、投稿する間隔があくこともありますが、来年もまたスクリーンを通じてお会いできることを楽しみにしております。一年間有り難うございました。

 来年がアジアで、世界で、平和で災害のない日々であることを願いながら。

 この記事は、京都に住む・わたしのこころの先達であり、入院中の若い友人Iさんとの協力でできたものです。記して感謝します。

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