クリスマス・イヴに、都会派センチメンタル掌編をどうぞ:same auld lang syne クリスマスの夜に

  • 2018.12.24 Monday
  • 00:01

 ユーチューブで音楽を聴いていたら、突然、以前クリスマス近くのブログで、ダン・フォーゲルバーグの曲のあらすじを紹介したままにしていたことを思い出しました。

 十年ぶりで、訳してみました。クリスマスイヴの夜に、ひとり、ワインを飲みながら聞くのも、大人の夜の過ごし方と申せましょう。←おや爺、大人ってよく知らないけんど……。

 ツアーをし続けた歌手・フォーゲルバーグの実際にあった話のように思えますね。それぐらいリアリティがあります、おや爺、よく知りませんが……。(^^)

 残念ながら、彼は数年前、クリスマスの頃に亡くなりました。

 ちょっと男寄りの・いい気な話に振っているところが気になりますが、上質なセンチメンタル掌編と言えましょう。女性の方はどう思うのかなぁ。

 

 原題・same auld lang syne 。日本語題が『懐かしき恋人の歌』 これはちょっとうまい訳ですね。原題を生かしています。でもちょっと大袈裟感がおや爺には感じるかなぁ。sameのもっている、よくあるお話的な・フォーゲルバーグの、自分の体験を覚めた目線で見てしまう的語感がないのが物足りないところです。(auld lang syneは、古いスコットランド民謡、日本名『蛍の光』です。)

 おや爺的にはあっさり行きたい。それでは、はじまりはじまり〜。

 

 same auld lang syne 『クリスマスの夜に』

met my old lover in the grocery store
the snow was falling christmas eve
i stole behind her in the frozen foods
and i touched her on the sleeve
グロサリー・ストア(食料品店)で、 昔の彼女を見かけた

雪の降る 、クリスマス・イヴの夜だった。

冷凍食品売り場で 、後ろからそっと近づき

彼女の

うでに触れた
 

she didn't recognize the face at first
but then her eyes flew open wide
she went to hug me
and she spilled her purse
and we laughed until we cried.

最初 ぼくを分からなかったけれど
気づいたとたん、その目が大きく見開いたんだ
彼女が思わずぼくに抱きついた

時 

財布を落として中身が散らばった
ふたり拾いながら、笑いあった、彼女が涙声に変わるまで。


we took her groceries to the checkout stand
the food was totalled up and bagged
we stood there lost in our embarrassment
as the conversation dragged.
ふたり、彼女の食料品を持ってレジに向かった

買い物は精算され、バッグに入れられたけど

ぼくらはばかみたいに その場に立っていた

話しを終えることができずにいたから


we went to have ourselves a drink or two
but couldn't find an open bar
we bought a six-pack at the liquor store
and we drank it in her car.
少し飲もうとふたり外に出たけれど

開いているバーは一軒も見つからなかった

ぼくらは6本パックを酒屋で買い

彼女の車の中で飲むことにした。


we drank a toast to innocence
we drank a toast to now
and tried to reach beyond the emptiness
but neither one knew how.
ふたり、若く、無邪気だったころに乾杯し

おたがいの今にも祝杯を挙げた

それからふたりの歳月をうめようとしたけれど

ぼくらにどうするすべもなかった


she said she'd married her an architect
who kept her warm and safe and dry
she would have liked to say she loved the man
but she didn't like to lie.
彼女は建築家と結婚をしているといった

温かくなに不自由のない暮らしを送っているけど、と。

彼を愛しているといいたかったに違いない。

でも彼女は自分に嘘をつきたくなかったのだ。


i said the years had been a friend to her
and that her eyes were still as blue
but in those eyes i wasn't sure if i saw
doubt or gratitude.
ぼくは会わない間に、もっとすてきになったと告げた

瞳はあの頃のように 碧いままだと伝えたけれど

ぼくの言葉をそのまま受けとめてくれたのかどうか

その瞳は何も語っていなかった


she said she saw me in the record stores
and that i must be doing well
i said the audience was heavenly
but the traveling was hell.
彼女は、何度か ぼくをレコード店で見かけたと言った
そして ぼくが順調にやっているに違いないと

ライブは天国みたいだけど、

ぼくは言った。

でも ツアーは 地獄なんだ。


we drank a toast to innocence
we drank a toast to now
and tried to reach beyond the emptiness
but neither one knew how.
ぼくらは若く、無邪気だったころに乾杯し

ふたりの今にも祝杯を挙げた

それからふたりの歳月をうめようとしたけれど

ぼくらにどうするすべもなかったんだ


we drank a toast to innocence
we drank a toast to time
reliving in our eloquence
another 'auld lang syne'...
ぼくらは若く、無邪気だったころに乾杯し

たがいの過ぎ去った日々に祝杯を挙げた

ぼくらのおしゃべりは 続き

また再会を誓った。


the beer was empty
and our tongues were tired
and running out of things to say
she gave a kiss to me
as i got out
And i watched her drive away.
ビールは 空になり、

 ぼくらは話し疲れていた

言うべきことは 話し尽くして

ぼくが 外に出た

彼女は ぼくにキスをした。

車が 走り去るのを、ぼくはじっと見ていた。


just for a moment i was back at school
and felt that old familiar pain
and as i turned to make my way back home
the snow turned into rain

一瞬 学生時代に戻ったみたいだった

そしていつもの あの胸の痛みを感じていた

振り向いて 家路をたどり始めると

雪は 雨に変り始めていた……。

 

 山下達郎・『クリスマス・イヴ』の歌詞では、雨が雪に変わり、想いが、積み重なるようです。フォーゲルバーグは、二人の想いが実際は何も残らないかのように、雪が雨となって流れていきますね。こころと言葉というのは面白いもんですねぇ。

 

 この歌を聞くとつい最後のシーンから次の曲も思い出すんですよね。僕らの世代ではカスケーズで有名です。邦題『悲しき雨音』 アレンジもしゃれてますなぁ。ビートルズの『レイン』が最後に入るのもいいですがな。フォーゲルバーグの相当幅広い音楽知識と才能を感じます。

 これもいつか訳してみたいです。

 ダン・フォーゲルバーグを知らない方でも、60代以上の方は、このCMをご存知じゃないでしょうか。

 

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