こころの筋トレァГ劼箸里發辰箸盒力な武器とは何か?(感情の二重モニタリングの構造 

  • 2018.10.23 Tuesday
  • 23:01

 あらゆる生物にはそれぞれ生存するための武器がある。ある動物にとっては牙であり、ある生物は強い筋力であったりする。では、牙も、強い膂力(りょりょく)もないひとにとって、最大の武器とは何か? 

 

 ドイツの哲学者ヘーゲルは、国家や社会・法体系の成り立ち・構造を意志論から組み立て、マルクスはそれを唯物論的に改作した、と独創独学の言語学者・三浦つとむは言う。

 意志・認識・表現論は、人間の観念的二重化(観念的自己疎外)を出発点とするから、人間の最大の武器とは何かと問うなら、その答えは、観念的自己疎外の能力ということになるのだろうか。難しげな言葉だが、ひとは誰でも日常で無意識にやっているものだ。簡単に図式化すればこういうことになるだろうか。←あまりの下手さに笑わないで下され。(TT)

 上の絵の吹き出しの中は、Aが道順を教えるために地図を書こうとして、頭に浮かんだ光景だ。A’は頭に浮かんだ自己(観念的二重化による自己)である。⇔は、その自己が行ったり来たりしながら現実の自己が地図を描き、迷った人に教えるということになる。

 下の図は、吾輩は猫であるを書く時の夏目漱石のあり方を図にしてみた(三浦つとむがやっていた気がするが、手元に彼の著作がないのでわからない)。現実の夏目が、Aで、観念的自己疎外で生み出された夏目猫がA’。こちらも⇔(相互移行)をしながら吾輩は猫であるを創作していく。人にとって普遍的な、この能力の相互移行に齟齬ができたときに、精神分裂症になるというのが、三浦の主張で、精神分裂症患者が、ひととして、特殊・異常の存在ではないとした。今では当たり前の考えかもしれないが、50年以上前のこの論考で示された、科学的思考の奥行きの深さとヒューマニズムの結びつきに、若いとき強い感銘を受けた。

 

 <感情の二重モニタリング>を発見した独創の碩学・河野良和は観念的自己疎外という言葉を使っていないが、<感情のモニタリング>とは、この観念的二重化を、感情や心のあり方に適用して、実践的に開発した、臨床心理療法に、わたしには思える。

 

 端的に言えば、悩み・苦悩が多重債務化する現実自己を、観念的自己が、現実に動いている感情の流れの中で気づいてあげる(ぬるく意識する・神的に意識する・上司的に意識する・共感的に意識する)ということになるだろうか。以前私は、このあり方を、観念的自己が、悩む現実自己の感情を、キャッチアンドリリース(渓流釣りで、捕まえた魚をまた渓流に流すこと)することだと思っていた。けれど感情は捕まえること=理解・分かる(キャッチ)はできない。現実に流れ刻々と動く感情の帯は、分かるものではなく、感じるものなのだ。この書けば当たり前のことを体得することで、初めて臨床的効果を上げることができる。感情モニタリングは、よく練られた・その段階的体得方法と言える。

 

 え〜、かのブルース・リー大先生が映画の中で言っていた決め台詞がありますね。

 『do'nt think, feel! 分かろうとするな。感じるんだ。』

 刻々と動く現実感情の流れに関して言えば、まさしく至言であります。

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