東京でイタリアンを経営する元バイト・Wさんが持ってきてくれた食材:花山椒

  • 2018.04.14 Saturday
  • 23:37

 元バイトのWさんは、30代。東京でイタリアンの店を経営しています。精養軒でバイトしている時、お客様から『キミを持って帰りたい』とまで言われた男でございます。とにかくエネルギッシュ・超社交的・速射砲のようにしゃべりまくります。年に数回北海道で仕事がらみや、里帰り等で精養軒に寄ってくれます。その度に刺激的な話を持ってきてくれますが、今回は、東京からセレブなお客様御一行と、まさしく刺激的な食材・花山椒を持ってきてくれました。

 会うなり手渡され、『一パック、1万5千円です。山盛り牛肉に使ってください。』←さらっと、すぐ金のことを言う男・W。おや爺、ちょっと前に流行った担々麺に盛っていた山椒の実で、口の中のしびれが数時間とれず、味覚障害になった苦い記憶が蘇ります。遊び心でたっぷり使ってくださいと言われましたが、せっかくの和牛につけたら後の料理の味が分からなくなる心配があって、手打ちピビム麺に載せることにしました。せっかくの蕎麦粉の味が飛ぶので手打ち冷麺はその前にお出ししました。

 

 彼からもらった花山椒を出村店長とかじってみました。やはりしばらく舌がしびれて、二人ともその後味見ができなくなってしまいました。

 さて、正直に書きましょう。彼から『遊び心で』と言われた時、花山椒を、見た目のインパクトだけで食材の味が損なわれるほどたっぷり盛るのを、超高度消費社会・東京では、遊び心というのかもしれませんが、それは食材や、(畜産)農家に対する傲慢な<弄び心(もてあそびこころ)>ではないのか? と、反射的に(イラッと)思ったのでした。

 でも一方で、和牛の脂(ヘッド)が、花山椒を適度に中和して美味しくなるのかもしれないなぁとの疑念もぬぐえません。ヒレがなかったので、特選和牛サーロインで確かめてみました。

 わざと脂を多めにしています。 ̄コショウでした味をつけて焼いた▲蹇璽好肇ーリック入り和牛ヘッドで焼いたポン酢たれで味見した。の3パターンで試してみました。

 △一番美味しく、しかも味覚マヒもなく、適度に爽やかなミント感とともに、絶妙な山椒の渋みと味があったのです。花山椒自体が<たれ>といいますか、さすが金のものを言わせる飽食の最先端・東京。甘く見てはいけません。

 Wさん、ありがとう!! つまらない思想的先入観で、新しい味覚に気づかないところでした。

 勿論大衆店・精養軒で、ワンパック1万5千円もする花山椒を使えませんし、わたしの思想的あり方が、花山椒そのものを使うスタイルを採りません。とはいえ、精養軒の・超高度消費社会とまったく違うベクトルの、食材に対するドンくさい取り組み方や、精養軒に使える新鮮な味を、改めて考える機会になりました。

 Wさん、また新しい刺激をくださいね。まだ、まだやること多いぜって思いました。いつも本当にありがとう!!お願い

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