2017年9月、花壇の槿(ムグンファ)

  • 2017.09.11 Monday
  • 22:01

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 今年最初の槿の花が開いたのは、オモニの命日の次の日、7月31日だった。
その後温かい日が続いても、あまり咲かないまま過ぎた。8月のお盆明けに大学時代からの友人の知床の家まで、バイク・ツーリングした。夫婦とも大学同期なのだが、旦那は仕事で忙しく、遅く帰ってきた。その間奥さんのMGといろんな話をした。精養軒の木槿(むくげ)の話になって、言われた。

 『花も歳をとったらちゃんと手入れしなきゃだめよ。』
 

 木槿は斎藤眼科さんから譲り受けたものなので、斎藤さんが育ててから少なくても40年近く経っているはずだ。花壇の土は水はけがよすぎるのに、今まで肥料も与えたこともなかった。数年前、一本、幹が病気にかかり根元から切った。
 本来は、おおきく一斉に咲く8月中に、今年は小さな花を少しつけるばかりで終わった。街なかで見かける薄紫の木槿は大きな花を一斉に咲かせているから、天候のせいではない。MGの話が頭をよぎった。わたしのせいだと思った。

 

 9月に入ってからだ。その花壇の木槿に花が一斉に咲き始めたのだ。それぞれは今迄にないほど小さく、一日花の槿らしく一日だけの開花で落ちてしまう。だが、咲くかどうかは分からないが、無数の蕾が、つぎを待機しているみたいに静かに口を閉じているもの、少し開いているものさまざまに見える。なんだかまだ見ぬ・社会や国の服を脱ぎ捨てたひととひとの連帯の・新しくうつくしい真理が力を合わせて息づいているようではないか。

 

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 この花が散ったら、秋に涼しくなって堆肥をやろう。

 

 気づかずに咲き継ぐ花も木槿かな       稲畑汀子

 

 この句は助詞「も」で成立している、とおもう。押しつけがましくなく・さびしくもなく・それぞれがそれぞれに自然な槿の花の佇まいを示しているようでこころ魅かれる。

追記:槿の木の下の額紫陽花も7月に咲きました。でも例年と色が違うような気がします。
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コメント
インターネットで黒田三郎を探しているうちに、このブログに出合いました。
これから、読ませていただきます。
  • ワイン好きの料理おたく
  • 2017/09/14 3:15 PM
 ワイン好きの料理おたく様、コメントありがとうございます。
 どういう経過で黒田三郎さんから田舎の、焼肉屋のおや爺のブログに迷いこまれたのか、ネットって本当に怖いような、うれしいような、摩訶不思議な世界ですね。
 見知らぬ方からコメントを頂くたびに、吉野弘さんの「生命は」なんかを思い浮かべたりします。

 おや爺、基本的にプ〜タラ間抜けに生きているので、こいつ大丈夫かなと疑いながら読んでいただけたら幸いです。(^○^)
 
  • おや爺
  • 2017/09/14 3:54 PM
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