店長出村のブログ:野菜の力 精進の時代 棚橋俊夫

  • 2017.08.31 Thursday
  • 11:49

 坊さんの説教を聞いているみたい。

 そんな感想が最初に来てしまう本でした。筆者の棚橋さんは滋賀のお寺で修行後、1992年、東京の表参道に精進料理の店を開いた方。(15年営業して今はお店はたたんでしまったそうですが)野菜の魅力、現代の肉や魚が中心となっている食卓に待ったを掛けています。すっかり脇役になってしまった野菜を添え物的にちょこっと食べただけでは焼け石に水。量を取らないと身体に良い影響をもたらさないと筆者。

 

 21世紀は野菜の時代、精進の時代だそうです。焼肉の時代はこれから来ないのでしょうか…。さみし…。

 私は精進料理といえば葬式後の食事や、法事で仕出し屋が作った決まったものしか食べたことがありません。そういう人が多いのではないでしょうか?

 

「今日、合理性・経済性を追う余り、日常生活がおろそかになりました。そのため身体が悲鳴を上げ、気づかないうちに病を作ることになってしまいます。それでは奇跡の細胞たちに申し訳が立ちません。細胞一つ一つを愛おしみ、手間暇を惜しまず細胞たちのためになることを考え、実行することがまさに精進の時代にふさわしいライフスタイルといえます。」

「ごますりは単にレシピの一過程ではありません。それは料理に向かう精神的姿勢を整えるためです。」

「神々のおわす清まった土地で採れた清まった食材を、清まった身と心で調理して清まった手でお供えする。ここにこそ料理人やサービス人の本来あるべき姿があります。」

 などなどがっつり精神論をぶつけられます。なんでしょ、思ってた本と違うというところでしょうか。もっと野菜について調理法や品種、季節ごとの産地などを知れると思いきや、野菜や果物はどんなに科学が発展した現在でも茄子やトマトを人間がゼロから作り出すことは出来ない事実。自然界の奇跡の賜物の論を投げつけられます。信仰心の薄い私には理解はできるものの、深い共感とまではいかなかったです。でもこういうのは嫌いではないので読めます!なぜならお遍路参りにいつか行きたいと思っているので。(まだまだ先になることでしょう。)

 

 食事とは体が喜ぶものを取らないといけない。感謝の気持ちを持って頂くこと。「いただきます」「ごちそうさま」は子供の頃から教わるものですね。幼稚園から小学校、中学校と給食を食べる時はみんな揃って言ったものです。

 この自然と言える感謝の言葉の意味をもう一度考えてみる必要があると筆者は投げかけます。ファストフード店やコンビニ弁当を食べる時は言わない人が多い。(そうなのかな?)ただ食べるだけの行為。(忙しい時はそういう時もあるだろう。)体の事を見つめなおせよと言わんばかりです。

 

「センスのある料理人がいくらうまく野菜を料理しても、野菜が身体に喜びをもたらさなければ精進料理にはなりえないのです。」

 精進料理とは真逆(?)の焼肉屋だが、食べて頂いた方が喜んで頂けるような仕事は続けていきたいと強く思います。そこは同じ飲食店としてやっていた筆者の棚橋さんと同じ気持ちではないでしょうか。

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