2017年あけましておめでとうございます。

  • 2017.01.01 Sunday
  • 00:00

 水海道でホテルを経営している古くからの友人がいます。たまにメールを送ると、ときどき送られてくる返事は、冷やかしの返事が多いのですが、身近にありながら見過ごしてきた思いに気づかされることもまた多い、得難い友人の一人です。

 

 年の瀬の12月23日にクリスマスの記事をメールで送りました。多忙な彼女と旦那へのクリスマス・プレゼントのつもりでした。真夜中2時、3時に店の前と、地主がやらないので道路向かい側と、老夫婦二人で雪かきしています、と最後に書き加えました。

 二日後の25日クリスマスに返事がきました。有名な曲let it be meのわたしの日本語訳を、<綺麗な訳>と珍しく褒めてくれたあとで、「夜中に雪かきしている二人の姿も目に浮かび、ロマンティック」な訳と書かれていたので、ちょっと驚きました。彼女も岩見沢に住んでいたので、雪かきの大変さを経験しているのに、都会の人みたい、と一瞬思ったのです。でも考えてみると、わたしたちのロマンティックはそういうところにしかないのかもしれないな、と思い、すぐにリターンメールを送りました。

 「そうかぁ、夜中二人で雪かきって、ロマンティックなんだ。そうだよね、われわれの現実はそんなところにロマンティックが転がっているはずなんだ。もっと気づくべきだよね。ありがとう。いい歌だったでしょう。」

 

 ドラマとは違って、わたしたちの何気ない、些細な日常生活のなかに、気づかれずにいるロマンティックや、かけがえのない大切な出来事が隠されているのかもしれません。そう思えるとき、あっという間に過ぎ去る日々や、すれ違う人々が、新たな姿でわたしたちの前に現れてくるのかもしれません。←こう書いてから、数週間後の注:この文章どこかで見たことがある気がして、思い出しました。このブログの読者・秋田のわしさんの素晴らしいコメントです。わたしの半分ボケた頭の中に忘れられずに残っていたのです。ありがとうございます。

 

 次に載せる短い詩は、天野忠さんのものです。夫婦のことというより、一人にしろ、二人にしろ、人が生きる上で、わたしたちの日々のドラマティックやロマンスを教えてくれる詩に思えるのです。

 

 夫婦

 

四十五歳のお前が

空を見ていた

頬杖ついて

ぽかんと

空を見ていた

空には

鳥もなく

虹もなかった

空には

空色だけがあった

 

ぽかんと

お前は

空を見ていた

頬杖ついて

それを

わたしが見ていた。

  天野忠詩集『しずかな人 しずかな部分』より

 

 最後にだけある・はっきりと確かにある句点。わたしたちだれにでもある日常の・あたりまえの存在が、全体で一つの・かけがえのない、価値ある絵(たしかなこころの事実)のようです。

 あけましておめでとうございます。変わらないものを含めて、少しでも進化したい精養軒をお見せしようと思っております。本年もどうぞよろしくお願いします。

 新年は2日からの営業です。

 なお5日はお休みです。←えっ、はや!パンダ

 わたくし、2017年元旦初歩きの柴珍島犬・マリ兵衛でございます。今年もときどきブログに登場しますだ。

コメント
ありがとうね、こんにちは。
また、そちらまで行ってみたいな。
  • argon
  • 2017/01/01 11:24 AM
 こちらこそ。大阪に行った時にご連絡しますね。今年もよろしくお願いします。
  • おや爺
  • 2017/01/01 1:31 PM
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