すばらしい みんな what a wonderful world: ルイ・アームストロングとアーサー・ビナード

  • 2015.01.18 Sunday
  • 12:04
 日本に住む著名な外国人で、わたしが信頼を寄せるひとりに、日本語詩人・アーサー・ビナードさんがいます。日本を深く愛しているために、時にユーモアを交えて、逃げることを許さない批判もする方です。わたしは日本人ではないけれど、こういう人は日本にとって本当に希少な・宝のような存在じゃぁなかろうかと思う時がありますね。日本をほめるにしろ貶すにしろ、ただ怪しい<民意>の流れに従っているだけの・テレビに出る大方の(外国)人に信頼を寄せることはありません。

 その彼がルイ・アームストロングの有名な曲『この素晴らしき世界 what a wonderful world』を日本語にして、ティム・ホプグッドさん(絵)とともに絵本を作りました。店の待合に置きましたので、ぜひご覧ください。
わたしのスキャナーでは本が大きすぎて全部取り込めません。これが表紙です。

 有名なこの曲は、アメリカが、ヴェトナム戦争の泥沼に首までつかった時代の曲でした。そのことについてもアーサーさんは本のあとがきで触れています。

 実はこの曲をブログの記事に使って、わたしも訳(?)しています。本当の詩人とおや爺の訳がいかに違うかご覧下さい。あ〜、わたしがけっこう悩んで(でも楽しく)訳したところは、ビナードさんはこういうふうに理解したんだ、という発見も含めて、楽しい時間を過ごせました。左が、子供のころに立ち返って訳したビナードさんのもの。右がおや爺訳です。
  what a wonderful world
  すばらしい みんな    この世界は素晴らしい。

I see trees of green,
red roses too.
I see them bloom,
for me and you.
And I think to myself,
what a wonderful world.
 もりの みどり、 はなの あかも    わたしには見える 木々の緑が
  だれの ものか? ふと おもう    赤いいろんなバラが
               すばらしい    わたしには見える わたしやあなたにむかって
            みんなの もの    やがて花咲くのが
                          そうして ひとりおもう
                          この世界はなんて素晴らしいことか

I see skies of blue,
And clouds of white.
The bright blessed day,
The dark sacred night.
And I think to myself,
What a wonderful world.
     そらの あお  くもの しろ   わたしにはみえる いろんな空の青さが
  ひると よるも  だれの もの?   雲たちの白さの違いが
             かがやかしい    キン色に輝く 恵みの日
            みんなの もの    漆黒の おごそかな夜
                         そうして ひとりおもう
                         この世界はなんて素晴らしいことか

The colors of the rainbow,
So pretty in the sky.
Are also on the faces,
Of people going by,
I see friends shaking hands.
Saying, “How do you do?”
They’re really saying,
“I love you”.
  にじの いろを かぞえてごらん    描かれている あんなにあざやかな虹が 空に 
ひとの はだだって いろんな いろ    映っている 行きかう人々の顔に
              あくしゅしたら    友らが手を握り 初めての出会いのように あいさつをかわす 
             もう ともだち!    「ご機嫌いかが?」 ほんとうは
     いえなくても やっぱり すき    泣きたいくらい
                           アイ・ラブ・ユーと言いたいのに。

I hear babies cry,
I watch them grow,
They’ll learn much more,
Than I’ll ever know.
And I think to myself,
What a wonderful world.
  おぎゃ〜と ないた あかんぼは    わたしにはきこえる 赤ん坊たちの元気な声が
  せかいの たびに しゅっぱつだ    おおきくなるのを わたしは祈るようにみている 
               まあたらしい    かれらは多くをつかみとるだろう わたしの経験することよりも 
                このせかい    ずっと ずっと

               す〜ばらしい    そうして ひとりおもう
             みんなの もの    この世界はなんて素晴らしいことか。
                          
                           

          
 

Yes, I think to myself,
What a wonderful world.
               す〜ばらしい    そうだ、
             みんなの  もの    この世界はなんて素晴らしいことか

 

Oh yeah.
                           素晴らしい世界を



       ユーチューブ画像を1080pに設定にするときれいです。

補注:ビナードさんの訳は、曲の旋律・絵と密接に結びついた訳なので、絵がないとそのよさが分かりづらいかもしれません。訳詩を歌いながら、ぜひ絵本もお読みください。すばらしい本です。絵もさることながら、ティムさんの後書きもいいので載せたいのですが、フォトショップの調子が悪く取り込みができません。後日載せますね。

コメント
偶然におや爺のブログを見つけました。そして、何だか嬉しくてコメントを寄せています。
9/12(土)18:30から旭川勤労者福祉会館 大会議場(旭川市6条通4丁目)でアーサー・ビナードさん&おしどりマコケンさんのお話会「ニッポンの漏らす力」を開催します。(前売り1,000・当日1,300)
土曜日といえば大変お忙しいと思います、が〜出来ればお店をお休みにしてでも是非ぜひ来て頂きたいです。
「すばらしいみんな」〜私も買ってきて、当日サインして貰おうと考えています。今だから、子どもたちに渡したい一冊ですね。
  • けいこ
  • 2015/09/10 9:33 AM
 え〜、ビナードさんが旭川に来るですって!! ちっとも知りませんでした。お会いしたいな、お話をお聞きしたいな。お店を休んで行きたいけど、もう12日はお客様のご予約が入ってそれも無理。あぁ、残念無念です。

 「何だか嬉しくて」、なんて、このブログが、見知らぬだれかをあたたかくできるなんて、こんな素敵な言葉を頂いて、こちらの方こそ嬉しくなりました。
 けいこ様、コメントありがとうございました。

 ビナードさんの、フォー・エバー・ヤングという絵本もすごいですよ。http://blog.seiyouken.moo.jp/?eid=1187525
  • おや爺
  • 2015/09/10 2:09 PM
9月14日、念願が叶って娘の通う中学校へ、アーサービナードさんをお迎えすることができました。(PTA主催、対象は保護者、生徒、地域の方々、教職員)「雨ニモマケズ rain won't」を題材にして、アーサーさんが宮沢賢治の世界を深く読み解いてくれる、目から鱗が落ちるお話でした。
おや爺さんにもお誘いを…と思い、当日の日中にお店へ電話をしてみましたが不在でした。そこで、アーサーさんに、おや爺のブログで紹介されていた「すばらしいみんな」のページをプリントアウトし紹介しましたところ、「今から(夜7時、開演まじか)呼ぼうよ!」と大変喜んでいらっしゃいました。
アーサーさんが旭川に来ることがあったら、また連絡させて下さいませ。
  • けいこ
  • 2015/09/19 11:35 AM
 ビナードさんをお呼びするなんて、なんて素敵な、学校とまわりの人々の輪なんでしょう。そして、なんて気の遠くなるほどうれしくて、小心者のおや爺にはそら恐ろしいコメントでありましょうや。
 つまり言語感覚の達人・ビナードさんに、わたしの訳(?)を見られたということでは!!

 それにしてもまずはじめに残念な上にも残念なのは、14日は店が休みで、知っていれば講演にお伺いできたのに。

 実はわたしは今まで尊敬する詩人や学者に、若いころから書物の上でしかお会いした経験がないのです。それらの方の講演会や自宅前まで行ったのですが、会う勇気がなく会えずに終わることを繰り返しておりました。

 ビナードさんもそうなるのかしら。これに懲りずまたご連絡下さいませ。
 不思議なご縁(パイザ)と、恥ずかしさと、驚きとともに。

 
  • おや爺
  • 2015/09/19 9:01 PM
またまた、突然のお知らせで申し訳ありません。
小熊秀雄賞市民実行委員会と今野大力没後80周年記念事業実行委員会でアーサー・ビナード氏を迎え、記念講演会を行います。
4月10日(日)午後2時〜4時半、旭川市5条4丁目・勤労者福祉会館、大会議場です。
きっと、お店がおやすみではないと思います…が!!
4月11日(月)PM7時より、勤労者福祉会館隣のサンアザレア(旭川市6条通4丁目)にて、アーサーさんの講演会があります。
演題は「アーサーの憲法のはなし」主催はチーム今だから…(私も参加している会です)
突然のお知らせで本当にごめんなさい、もしもご都合がよろしかったらいらしてください。
私は受け付け付近にいます、精養軒ですって伝えていただければ前売り料金の800円で入れる様に伝えておきます。(問い合わせは0166-25-3169、こども冨貴堂)
どうか失礼なメッセージをお許しください。
おや爺さんがアーサーさんに会えること願っています。
  • けいこ
  • 2016/04/09 9:19 PM
 なっ、なんですって!? ビナードさんがまた旭川にいらっしゃるですって? なんで旭川ばっかり? なぜに岩見沢を素通りしなさる? いいな、いいな。店は人手が足りなくて出かけることもままなりませぬ。

 小熊秀雄賞市民実行委員会、なんて素敵な名前の会でありましょう。実はわたし、小熊秀雄の詩集が手に入りにくいずっと昔から、彼の詩が好きでした。このブログにも何度か載せています。http://blog.seiyouken.moo.jp/?eid=1187366 今野大力と言う方は残念ながら知りませんが……。

 う〜ン、できればもう少し早めに知らせていただければ、ありがたい限りです。
  • おや爺
  • 2016/04/09 11:44 PM
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