2019年夏、ニセコ・パノラマライン

  • 2019.08.20 Tuesday
  • 10:28

 昨日、お盆振り替え休日の初日午前中に仕事を終え、正午過ぎ、バイクでニセコに向かった。4日間の休み中昨日だけが雨の降らない予報だったから。

 

 美笛峠を超えて、最短でニセコに向かう。千歳まではTシャツだけで暑いくらい。夏の最後のツーリングという感じだった。

 峠は、元ライダーで、市役所に勤められていた、常連のお客様Kさんから頂いた・今では手に入らないクラッシクなレザージャケットを着こまないと寒いくらいだった。途中からガスが立ち込み始めた。

 2時間半くらいでニセコ到着。兄が勧めてくれたニセコ駅の近くのアンテナショップはもう閉まっていた。子供たちが小さい時立ち寄ったニセコ駅を覗いてみた。外でハロウィンの準備をするアメリカ人の若者が、流ちょうな日本語で、楽しそうに、日本の若者に話しかけていた。

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 そのまま道道66号線を、ニセコ・パノラマラインを目指して走った。道両脇の畑はもう刈り取られている。

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 素晴らしい中高速コーナーが次々に目の前に現れ、気持ちよくクリアしていく。

 前回の知床ツーリングで気づいたことがあった。膝や足が老化してコーナーで思った以上に膝が開かず曲がっていないことと、若い頃は、例えば右コーナーを旋回するとき、左足の踵とくるぶしは、車体に荷重をかけ、右足のつま先がステップの根元に移動していたのに、今は右足のつま先が開いていてコーナーで車体を傾けたとき、最初に地面に接触してしまったのだ。

 それに気づいてから今回は膝とつま先を意識して旋回するようにした。ライディングの練習をし始めたころのような、ちょっと浮き浮きした気分になった。

 

 鶴賀リゾート・杢の抄を右手に、道道58号線に折れ、五色温泉の脇を抜けた。駐車場にバイクが何台か停まっているのが見えた。

 

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 倶知安まで狭いが、きれいなワインディング・ロードが続く。眼前の木々は色濃く夏の分厚さだったが、道両脇の緑に挟まれたニセコの空は何かしら秋の気配だった。

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 時間が時間で、休むことなく京極・道の駅を横目で見て、そのまま大好きな中山峠のワインディング・ループに向かった。

 

 出村さんのところで食事をして、岩見沢に着いたときは9時を回っていた。走行距離は340辧この歳になって、奥さんを後ろに乗せるタンデムの喜びを知ったが、幾つになってもソロツーリングもいいものだ。

 歌声がきれいで、この曲も若い頃あまり好きではなかったっけ。「故郷もないわたしだけれど、どこかに帰れるそんな気がして」という、ほんとうは何もないセンチメンタルな歌詞にも過剰に反応した・民族・国家とは何か、生きる根拠を求めて、迷い続けていたオロカで必死な10代の在日朝鮮人二世のわたしを思い出す。

恒例のツーリング:真のライダー、2019年知床まで。

  • 2019.08.16 Friday
  • 01:46

 今年も行ってまいりました。ライダーの聖地・北海道はし・れ・と・こ。毎年、恒例のようにいくのは素晴らしい景色もさることながら、、真のライダーとしての耐久力と、コーナリング・テクニックを磨くためでございます。←馬鹿ですねぇ、人生で最も役に立たん技量でございましょう。

 何故記事の題に突然、おや爺の存在に似つかわしくもない<真のライダー>発言が出てくるかはいずれ書くとして、ま、ほんとは知床でホテルを経営している大学時代の友人夫婦に会いに行くためでございますね。

 

 ところがどんな悪魔の計らいか、ここ数年良からぬ出来事がついて回るのでございます。二年前は知床まで150劼涼賄世如▲侫蹈鵐肇侫ークのオイル漏れを発見。知床には着いたものの、結局レッカーでバイクは運ばれ、おや爺は電車で帰る羽目に。それをどこでどう知ったのでしょう。元バイトで今は友人Mさんの・凶悪な旦那兼ライダー氏がせせら笑いながら、真のライダーという者は、フロントフォークのオイル漏れごときでバイクを旅先に置いてくる真似はしませんな。実にバイクがかわいそうだ、愛車への愛が小指の先ほども感じられぬと、わざわざ店に夫婦で食べに来て、説教をしたのでございます。

 

 旦那が極悪非道だと、つられて、あんなに心優しかったさんもかつての面影もなく、一緒にけらけら笑い、料理が普段の百八倍はうまいと言って手をたたき、冷麺をズルズル啜る始末。これがほんとの手打ち冷麺?

 店の二階で、諸国の人を呼んで国際的結婚披露パーティを開催してあげた、日本海溝より深い恩も忘れておりまするね、完全に。それ以来おや爺と氏の間で、真のライダー、偽のライダーの・三年越しのつばの掛け合いが続いているのでございます。詳しくはこちらをご覧ください。

 

 そして今年はどうなったか?!

 

 晴天の中、十年ぶり以上で見るくっきりとした摩周・裏摩周と回って、写真を撮りまくり、知床はウトロに向かいます。友人が知床に新しく買い取ったホテルに力を入れているというので、一度ぜひ見たくて行ったんですが、前日奥さんがネット予約しようにもとれませんでした。いつもは突然予約もせず現れて、こっそり部屋を取るというのということばかりしておりました。仕方がない、ここはウトロに五百床持つ男と言われていると自慢する(ホントは、多分五床もないと思うけど……)ホラ吹き元同級生にお願いして部屋を取ることができました。

 

 ついでに彼らの新築の家で、娘さん・お孫さんに交じってBBQ。皆さんのお父さんが学生時代、極悪非道で、何も知らない純真で、小鳥のような十代のわたしを、いかに奴隷のように扱ったかを縷々語ってあげました。おいしい巨大キンキや巨大ホタテに巨大ホッケがさらにおいしくなりましたな。

 

 やがて陽は落ち、みんな口数も少なくなり、道東に、静かで平和な夕暮れが……。あぁ、なんて幸せな時間。

 写真を撮ります。

 

 次の朝、雨が今にも降り出しそう。新しい合羽を着ることにしました。前日とは打って変わった曇り空の下をひた走ります。時々バイクを止め、風景を撮ります。国道334を通って、最短距離で美幌へ。

 その時、右腰に軽い違和感が……。ポケット手を入れると、あれっ、スマホが。

 あ・り・ま・せ・ん。

 銭形の親分、て〜へんだぁ!! 道路に落としちまったぁ!!

 すぐ引き返し二度見たものの見当たらず。

 

 え〜、え〜、皆様のご想像通り、このツーリングブログに何故写真がないのか、実に、今年の知床ツーリングも最後の最後に、ト、ホ、ホでございます。

 

 帰ってすぐ携帯電話会社に電話し、警察の遺失物係へ行きました。すごいというか恐ろしい。携帯会社がGPSを使ってスマホの現在地を特定できるというのです。10分後分かりましたがや。なんと通ってもいない国道の女満別町にあるというのです。多分誰かが拾ってポイしたんでしょう。なんせ、今何かと話題のファーウェイの安物ですからね。その数日後、女満別警察署から連絡が来て、送っていただきました。

 左の写真は裏。と、ほほ。右は表でございます。

 

 何度踏まれたのか、下の方は内部が見えております。SIMも取り出せません。アドレスも写真もすべて消滅ですがな。という訳で、これを読んだ友人の皆さんアドレス教えて!!

 

 このままでは終わらせません。今年もう一度チャレンジだぁ!!待ってろ、シ・レ・ト・コ。←だれも待たねぇよ。ヽ(#`エ´)ノ

 

 

今季初のタンデム・ツーリング:美瑛、富良野

  • 2019.07.26 Friday
  • 01:59

 富良野のラベンダーと言えば、その先駆者・富田ファームでございましょう。ということで、そこと、もう一か所だけ行ってまいりました。何せ出発が、マリ兵衛の散歩ですっかり遅れてしまいました。富田ファームと言えば、20年くらい前は、大音量で、北の国からのテーマ曲を顰蹙を買うくらい延々と流しておりました。今ではすっかり様変わりでございます。何か所も物販ショップあり、飲食エリアも多数あります。観光客でごった返しておりますが、バイクの駐車場は驚くほど少ないですね。20台もあれば満車って感じです。

 

 新車ばかり。何故か高級BMWが多いですな。10年前の中古はおや爺だけですわ。

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 とりあえず腹ごしらえということで、ハンバーガーセットに、男爵芋とコーンコロッケ。もう少し富良野らしい個性が欲しい味でした。

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 中国人客と韓国人観光客がほとんどですかね。なんか落ち着くおや爺であります。

 

 実は今回の富良野の目的は、富良野新プリンスホテル内のレストラン、ル・ゴロワ・フラノの見学です。あの有名な挾土秀平(はさど しゅうへい)さんの作品があります。10年以上前に、店の小上がりを掘りごたつ化するとき、合わせてクロスの内装を、調湿脱臭効果の高い珪藻土の塗り壁にしようと考えました。その前から素人が塗る塗り壁に関心があって、静岡伊豆の長八美術館を見に行ったりもしていました。何も知らないので、挾土秀平さん、現代左官の第一人者久住章、原田宗彦(ハラダムネヒコ)のお父さんたちのインタビューや本を読んだりしました。その経緯は精養軒ホームページのコンテンツ・珪藻土塗り壁隊をご覧ください。

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 緑の中を向かいます。

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 おう、あった!!右のハチの巣のような暖炉が挾土さんの作品です。

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 石を投げると下までカランコロンと落ちて、きれいな音色がしますね。

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 薪を囲むスチールも蜘蛛の巣のイメージでございますね。

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 アップで見てみましょう。素人っぽさを感じさせつつ、いい感じの職人技でございますね。

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 建物の左側にも置かれております。面白いですねぇ、この木の柵のゆがみ具合もおや爺好みでございます。

 

 そんな、こんなで往復200劵船腑ぁ2討遼務て擦痢⊇襪い韻譴匹癲∩屬笋な風を全身に受けて、楽しい日帰りタンデム・ツーリングでございました。

 若い頃は、きれいな歌声が苦手だったんだけど、ちょっと変わってきましたね。我ながらどう変わってゆくんでしょうか。70年代、大学生の頃の歌でございます。いい詩ですよね。

 

 今回は奥さんも睡魔に襲われることなく無事リアシートに乗っておりましたがや、って、おや爺が眠らせないよう、リアタイヤの端から端まで無意味に使う、危険なコーナリング・ワークをしたんでございますね。詳しくは書けんけんど……。v(≧∇≦)v

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 今季初タンデムツーリング、無事岩見沢は精養軒前に到着でございます。皆さん、バイクに乗りたくなりましたぁ〜。←誰もなんねぇよ!!(`ヘ´)ノ☆(#>_<)ピシャ!

今季初のタンデム・ツーリング:美瑛、富良野

  • 2019.07.23 Tuesday
  • 00:04

 ばか犬・マリ兵衛を散歩に連れ出してから、今年最初のタンデムツーリングをすることにしたら、すっかり出発が遅くなってしまいましたがな。

 11時半の出発。美瑛・富良野なら1時間から1時間半で着けるからいいけど……。そういう意味では、どこへ行くにも岩見沢はいいロケーションですね。

  

 いつものように市街地6条を抜けて三笠・桂沢湖経由で行くことにしました。が、美瑛までは富良野市街を通らず、道道70号に抜ける景色のいいワインディングロードを選びました。ただしところどころ非常に狭い生活農道なので、住んでいる人の迷惑にならないように、ライダーは注意しましょう。また、車にはあまり出会いませんが、途中まで自転車に乗っているアスリートも多いので、驚かせないように気を付けなければいけません。ライダーは余され者・厄介者の自覚が必要でございます。

 何気ないようで、こんなシンプルな風景の連続。さすが丘の町ざんす。

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 今回は、美瑛の四季彩の丘に新しくできた、美瑛産小麦きたほなみを使った自家製麺のうどん屋さんに行く計画です。精養軒の手打ちサラダ麺や手打ち高麗雉冷麺の麺質と比較するためです。←え〜、つまり遊びではなく、仕事だと言いたいらしい。

 

 さて数年ぶりに訪れた四季彩の丘。かつて楽し気な中国人家族観光客を見かけて、道民として、なんかうれしくて、思わず日本語と英語で話しかけたんですが、今回驚きました。東京は日曜の表参道状態です。ほとんど中国人に、韓国人、たまに聞こえる関西弁って感じですね。ごった返しております。平日でこれなんだから、お盆はどうなるのか!!観光バスは次々に押し寄せ、待機状態です。

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 このほかに道路にバスが並んでおりました。

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 人込みと強風の土埃の中,ようやく二枚の写真。早々に駐車場に戻ります。

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 あまり人がいないようですが、カメラのアングルをそう切り取っただけです。おや爺、なんか安心するんですよね。北海道に中国人や韓国人などのアジア人が多数来ていると。政治や国家の関係、マスメディア・SNSの矮小な見解とは別に、人と人との交流がある限り、たとえそこに諍いがあろうと、アジアの非戦・平和は続くと信じられる気がするんですよね。ナイーブな(子供っぽい)思いですけど……。

 台湾の方たちみたいですね。ひとの声やハーモニーって、信じられないくらい美しいなもんですねぇ。ひとに対する根源的な信頼感すらわいてきますがな。おや爺のはひどいけんど……。

 

 いい歌詞ですねぇ。けっきょく<わたし>に手紙を書いてほしいと伝えたくて、なんていう言葉の回り道。シェークスピアやフランスの恋愛詩によく使われる技法です。「君の体を/めったやたらに切りきざみ」で始まる日本の恋愛詩・『君がほしい』でも使われておりますね。以前ブログに乗せたことがあります。

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 おや爺は左の旨辛うどん。奥さんはカレーうどんに大好きなちくわ天。←気が知れない!(゜ロ゜)ギョェ

 地粉らしい濃い色の、腰のある麺でした。

 

 ツーリングなのに、バイクの写真がない!! こりゃいかん!!

 富良野の六花亭・カンパーナの駐車場でハング・オン(コーナーを激しく攻めるライディング・ポジション)するおや爺と激写する奥さん。( ̄^ ̄)v

 

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石橋師匠とこころの旅 5月27日◆美瑛・青の池と十勝岳パノラマライン、なのに岬巡りって

  • 2019.05.29 Wednesday
  • 01:42

 京都で闘病生活を送る、わたしの若い友人であり・わが心の道場師匠・石橋さんと、こころの会話をしながらの旅第二弾。気温35度の中、美瑛・青の池と十勝岳パノラマラインを走ります。

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 美瑛・青の池に向かう道で。目に染みる菜の花畑。

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 前方に噴煙を上げる十勝岳。

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 青の池。二年前と様変わりの観光地化。中国と韓国の観光客がいっぱいでした。

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 立ち枯れの木々。

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 青の池。晴天の空。

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 十勝岳パノラマ・ライン。素晴らしい中・高速のワインディング。

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 望岳台の駐車場で。雪がまだ2mくらい残っていた。

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 中国人観光客多数。ここで中国語で声をかけられる。観光地で生まれて初めて中国語で話しかけられた。英語で話しかけられたことはあったけど。英語を話さないクラスの観光客も出てきたということなのかしらん。シャッターを押してと言われた(?)ので押してあげる。ついでに私も英語でお願いした。一期一会、一緒に撮ればよかったと後で後悔。

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 パノラマラインを走り終えて、前方を撮る。

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 バックミラーには通り過ぎた十勝岳が映る。30度超えの中、休むことなく走り続けて、岩見沢に到着。

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 岬も廻らないのに、岬巡りを歌いながら、石橋さんとふたり、楽しく・切ないこころの旅を続けた。
 バイクを降り、近くの温泉に奥さんと向かう。

 家の近く、農道で。胸にしみる夕焼け。

 

 

 

 おまけ。岩見沢に着いたとき、いまだ経験したことのないひどい便秘に。便意はあるのに、脱水作用からか、ダイアモンドのように硬い便!! トイレに小一時間おりましたがや。いや〜、熱中症になっていたのかもしれません。みなさんもお気をつけくださいね。むちゃしちゃいけません。

稚内、往復730卞帰りツーリング:石橋師匠と12時間

  • 2019.05.21 Tuesday
  • 09:57

 今季最初のツーリングは、函館一泊旅行にする予定だった。責任者が、目の不自由な方だという、新しいホテルが出来たのだ。天気予報では雨。

 20日だけ道東・道北は晴れなので、熟慮して、道北稚内にした。←熟慮、ウソ!

 でも道東・知床の友人のところにしていたら大変なことになっていただろう。事故が多発していたのだ。猛烈な風で土が舞い、目の前が見えない地吹雪状態になっていたことを後で知った。

 

 道北の町・天塩から続く、海岸線を、今京都で入院生活を送っている、こころの道場師匠・石橋さんと走りたかったのである。

 ドゥカティのタンデム・ステップを開いて、バイクに乗りながら、こころの会話を続ける計画なのだ。

 

 朝8時15分という遅い出発になった。三笠インターから今季初の高速に乗った。車は少ない。多分160劼禄个討い襪鵑犬磴覆ろうか、恐ろしいスピードで、わたしのバイクを車が追い抜いてゆく。10時半くらいだったろうか、士別剣淵で高速を降りた。その後士別峠、霧立峠に向かった。さすがにこの辺りまで来ると、新緑は浅く目に眩しい。寒くはないが、峠道の両脇には雪が残っている。リヤ・タイヤはミシュランに取り換えたばかり。新緑とやや黒みがかった分厚い木々に囲まれたワインディング・ロードを、ドゥカティを、右に左に気持ちよくバンクさせながら走る。行く手に緑の山並みが見え、その向こうには、白い雪が残った黒い山肌の・さらに高い山々がくっきり見える。いかにもこの時期の北海道らしい緯度を感じさせる、幾層も重なる光景が広がる。

 

 とうとう海岸の苫前に出た。昼食をとる。病院にいる石橋さんにメールを送った。

 「今ツーリング中。後ろのタンデム・ステップを開いて、石橋さんを乗せ、石橋さんとこころの会話をしながら走ってます。最北端の稚内に、日本海沿いから向かっています。あとで写真を送ります。」

 

 通称オロロン・ラインと呼ばれる海岸沿いは、石狩から稚内まで続くが、ライダーにとって最も惹かれるのは、国道106号の天塩町から稚内までの・ガードレールも電柱もない、枯れた原野の中を走る、海岸沿いの何もない道だと思う。左手に海、右手には奇怪な相貌の丘陵地帯が延々と続くのだ。初めてバイクで疾走したとき、低空で滑空する大きな鳥になったような気がした。石橋さんが見たことのない・絶対面白がる景色だ。

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 利尻富士。日本全国で一体いくつの富士があるんだろう。

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 オロロンラインを突っ切り、ようやく最北端稚内ノシャップ岬に着いた。午後2時過ぎになっていた。片道の距離も測らずに計画(?)を立てたのだ。この分だと岩見沢到着は午後8時過ぎか。稚内市街で何度目かの給油をした。コンビニでコーヒーを買い、普段吸わない煙草を吸う。

 帰りの道をどうするか。知らない道のナイト・ランはちょっと距離的にも無謀だ。このままオロロン・ラインを戻るか、街中の国道40号を名寄まで行くか。

 迷う。

 

 店のお兄ちゃんに聞いてみた。オロロン・ラインはこれから鹿が出て危険ですよ。距離的には40号が無難です。でも何もない・原っぱばかりでつまらないですよ、と教えてくれた。

 国道40号で戻ることに決めた。

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 ところが、素晴らしい新緑の・それぞれに違う色彩に囲まれた道だったのだ。石橋さんとこころの会話を続けながら走る。身近な者には格別いい道とも思えないかもしれない。そういうことがあるんだろう。日常で経験しないことだけが格別に見えて、日々の日常が当たり前で、つまらないことにしか思えないことが。

 だが本当は、そんな当たり前の中にもこころにしみる光景があるはずなのだ。そんなことを実感できた時、こころと考えがシンクロして、気持ちが高揚してくるのがわかる。ひとのこころとからだはなんて不思議に出来ているんだろう。

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 豊富バイパスを抜け、名寄を通り、道央道最北端の士別剣淵に着いた。高速に乗り、強い横風の中、車体を持っていかれないように、ギヤを二速落としで走った。岩見沢にたどり着いたときには、夜の8時35分、走行距離727.8劼砲覆辰討い拭ふたりの、こころの旅は無事終え、高揚した気分が続いていた。

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 おまけ。

 途中の道の駅で、30代から40代の、3人のライダーに出会った。取り締まりをやっているから注意してと親切に教えていただいた。新車初乗りのハーレーとホンダCB7年落ち。マフラーを変えてますね。写真にはないけど、手前にカワサキNinja。精養軒のブログに載せますと言うとぼかしを入れてねと言われる。奥の赤いバイクが12年落ち、わたしのドゥカティ。赤い靴に、赤いメット。赤いバイク。若い人かと思ったら、おじさん(おじいさん?)ライダーでびっくりしたと言われた。

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2018年夏、初めての、遅いタンデム・ツーリング

  • 2018.08.10 Friday
  • 01:40

 6月から休みの度に天気は雨模様。8月7日になってようやく太陽が朝から顔を出した。今季最初のタンデム・ツーリング(バイクの二人乗り)を決行した。と言っても、仕事があって10時頃出ることになり、上川の新しい手打ち蕎麦屋に行くには遅すぎた。美瑛の青い池近くにできた、新しい道の駅・ビルケに行くことにした。

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 夏らしい雲。とおくに見える秋の空。

 

 バイクに乗るとやはり気持ちが高揚する。日差しは強いが、ヘルメットの、少し開けたシールド越しから、北海道らしい爽やかな風が入ってくる。一時間チョイで富良野に着いた。久しぶりに富田のラベンダー農園に行くことにした。

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 ラベンダーの時期は過ぎているが他の花がきれいに咲いていた。楽しそうな中国人と韓国人観光客でいっぱい。本当に豊かになったなぁ。30年前なら考えられない気がする。自撮りするひと、ひと、ひと。いつまでも北海道に来てくださいな。ひととひとがそこに交流する限り、たとえ諍いはあっても戦争は起きないから……。

 

 そこから15分くらいだろうか、美瑛の・小じんまりした新しい道の駅に着いた。

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 裏に公園があり、家族連れが楽しそうに卓球をしたり、子犬を連れた若い夫婦が休んでいる。注文した地元グルメバーガーができるまで、ふたりで、こっそり・勝手なマンウオッチングをしてくすくす笑った。出来たてのバーガーを、ふたり、向かい合っておいしく食べた。ひと休みして、青い池に向かった。恐ろしい渋滞。青い池がこんなに人気スポットになっているとは知らなかった。かつては案内標識すらなかったのに……。

 

 気を取り直して、富良野六花亭カンパーナに向かった。遅い時間のためかバイクは一台もない。止まっている車はやはりレンタカーが多い。

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 左はカンパーナ、右はテラスから見える十勝岳の景色。r1.jpg

 帰りがけ、敷地内の鐘塔の鐘が鳴った。夏から秋に向かうきれいな雲が見える。暑いとはいえ、午後も3時を過ぎると、もう北海道は秋の気配だ。

 

 峠を越えて、後ろの奥さんを眠らせないよう、ときどき彼女の脚に左の掌を当てながら岩見沢に着いた。バイクを仕舞い、車に乗り換えて近くの温泉に向かった。夕焼け空が広がっている。

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 空を見ていたら、今は道東で仕事をしている元バイト・Kさんが好きだと言っていた、スピッツの曲と彼女のことを思った。

 元気かい? 

 いつかバイクで訪ねるよ。

厚田道の駅:まいろーど厚田

  • 2018.06.07 Thursday
  • 00:01

 思ったより今日の工事が早く終わったので、石川内科さんで肺炎の予防接種(市から65歳以上は受けるようにと言う手紙が来た)を受けた後、兄に勧められた、新しい、今年4月にオープンした道の駅・あいろーど厚田にバイクで行くことにした。

 月形厚田線道道11号で向かった。オレゴン出身のアメリカ人の友人が大好きだった峠の一つを久しぶりにドカティで攻めた。秋のこの道はオレゴンを思い出すと言っていたっけ。超高速・高速コーナーがアップダウンを繰り返しながら続く素晴らしいワインディングだ。車もほとんど通らない。今年の北海道は冬の寒気の繰り返しで、道路の陥没がすごいのだが、この道はきれいだ。バンピーなところもほとんどない。

1時間弱で目的地に到着。

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 思ったより小さい。兄によるといつもすごく込んでいるということだったが、そうでもなかった。夕日がきれいだから見るように言われたが、帰りの峠が心配なので夕日を見るのは今回パス。道の駅3階から石狩の海を撮る。

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静かな海。

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 バイク置き場に停めていたら、二つ隣りにカワサキの大大ブレークの新車RSか? と思いきや、懐かしの750ではあ〜りませんか。あまりにきれいなレストアぶりに新車かと思ってしまいました。

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 後ろの若い方が持ち主。当別に住んでらっしゃるそう。エンジンをおろして、10本の指の指紋がなくなるまで磨いた空冷フィン。エギゾーストパイプも穴が開きそうなほど錆びていたのを磨きあげ、耐熱塗装を自分でしたそうです。マフラーも変え、いい音と匂いを出しております。オイルクーラーも別注ですな。ハンドルはクリップオンハンドル、おや爺もやりたや、トップブリッジ下です。とにかく愛車って感じが滲みでていますね。若い方もいるんですねぇ〜。でも周りにいないので一人でやってますとのこと。

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 オーリンズのショック入り。その他数えきれないほどのスープアップ。一緒の方はドラッグスター。

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 岩見沢で焼肉屋をやっていることを伝え、ブログに載せる約束をした。別れて、浜益まで出て温泉に入った。 

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 これ以上遅くなると峠が怖いので帰ることにした。

 帰りの峠を、 久しぶりにタイヤの端から端まで使って我ながら激しく・かつ気持ちよく攻めたのであった。若いライダーにあったせいなのだろうか。

 北村の農道で夕日を撮る。自然は偉大だ。

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今さらでしょうが、アマゾンのテレビCM

  • 2017.11.25 Saturday
  • 01:29

 昨日、奥さんから、なんのきっかけからか、アマゾンのテレビCMが話題になっていると教えられた。バイクが出ているというのだ。もう何十年も日本では、ヤクザなバイクの出るCMなど放送されたことはないのではないか。これは見なくてはなりますまい。

 テレビのない生活を30年近く送っているので、テレビのある人には、このCMはいまさらかもしれないけれど……。

 ユーチューブで見ましたよ、早速。いい、いいじゃぁありませんか!!手 とりあえず見てない人のために。3篇ありますが、ライダーおや爺としては、やはり最後の作品(映像2分25秒から始まります)が、グッときますねぇ。最初の作品は、誰の曲かわかりませんが、歌詞と内容が実にうまく合っていて、、やはりなかなかのもんです。(:ユーチューブの映像が消えていたので差し替えました。ライダー編だけの映像です。)

 孫が注文したヘルメット、おばあちゃんが若い時かぶっていたメットと同じ星マークなのに気付きましたか? むかし流行ったんですよね。そして、居間に置かれた・おばちゃん夫婦が若い頃買った山水のステレオセット。ステレオが家具ですわ、当時流行りましたなぁ。映像の細部がものすごく細かく、凝っています。ただ短いから仕方ないんだけれど、1分半かそこらのCMに、アマゾン・ワンクリックが画面いっぱい、ちょっと主張し過ぎって気がします。もう少し片隅のワンショットで、日本的な一歩下がって主張する奥ゆかしさがあるとさらにイケてる気がするのはわたしだけ? 

 

 ユーチューブのコメントを見ると、日本のCMは素晴らしい、ということが強調されています。確かにすばらしいけど、何も日本ばかりだとも思えませんねぇ。アメリカや、イギリスにもいい作品がいっぱいありますね。以前このブログで紹介して、日本ではあまり知られないまま終わったのは、会社自体が日本になかったせいなのかしら。7分の映像の中で一瞬だけ、CMのメモリー会社の製品が出ます。よかったらこちらもご覧ください。自分が何気なく思っている<日本だけ的日本的>が、あながちそうでもなくて、<ユビキタスな人間的>であることに気づかされ、ハッとします。

 A Memory to Remember 記憶のプラットフォーム

 亡くなった旦那さんの声が刻まれたメモリーを手渡された後、女性と駅員の最後あたりのセリフがいいですねぇ。

老駅員:are you goin' somewhere? やはり、行かれるんですか?

老婦人:well, yes. i can go on from here now. えぇ、そうね。前に進まなくては。

老婦人:i have my memories. 思い出が刻まれているんですもの。

 老婦人の過去に沈んでいた記憶(メモリー)が、過去を生きるためではなく、今を生きるためにあると教えてくれる静かな会話。楽しいものであれ、哀しいものであれ、それは変わらない、ひとのあり方のような気がします。

2017年イギリスマン島TTレース

  • 2017.09.17 Sunday
  • 00:52

 以前にもこのマン島TTレースのことを記事にしたことがありますが、また懲りもせず馬鹿バイク乗り・おや爺は載せるんでございますね。

 

 マン島レースと云えば、本田技研の創業者であり、元祖カミナリ族(昔バイク乗りはこう呼ばれた)の教祖・本田宗一郎を語らねば始まりません。戦後創業の企業にすぎなかったホンダは過剰な設備投資が祟って、倒産寸前に追い込まれた直後のことでした。世界のバイクレースの頂点に立つと宣言して、このマン島レースに参戦宣言をしたのです。1954年の頃です。当時ホンダのバイクと世界のトップバイクのスピードの差は倍もあることを、宣言後に本田は知り愕然となります。

 

 そして5年後の1959年初めてマン島レースで6位入賞、2年後の1・2・3フィニシュで賞を独占したのでした。この間の本田とその仲間たちの奮闘は何度読んでも胸が熱くなりますねぇ。まわりは非難する者ばかり。今でこそ独創とか新しいことが、日本企業称賛の当たり前の枕詞になっていますが、本田宗一郎が奮闘していた頃は、企業にとって、利益が第一、独創性は二の次、三の次に評価された時代だったのです。ソニーなんて、大企業・松下電器(いまのパナソニック。昔マネシタ電気って呼ばれたこともありましたな)のモルモットと言われていましたからねぇ。

 

 その時代の多数派の評価や価値観を言われたまま信じると新しい道は発見されないというのはどこの世界でもいつの時代でも同じだなぁ、と思うおや爺でありますね。出来上がって評価されたものを評論家的に受け入れるのではなく、いまだよく分からない新しいもの、いまだ評価の定まっていない少数のものを評価する人間になれたらなぁ。

 

 驚いたのはイギリスの新聞です。ちっぽけな東洋から来た名もないバイク屋が初エントリーから二年後の快挙です。どうせイギリスのフルコピーのエンジンだと思って分解したら、そこには何物のまねではない・驚くべき独創の技術だったと書かれたのです。さすが内燃機関発祥の地・イギリス。日本だとバイクはアホウの乗り物(←確かにそうだけど……)という扱いですが、イギリスだとグランプリライダーにサ―の称号が与えられますからねぇ。

 

 次の映像を見ると、踊るアホウに見る阿呆と言う言葉が思い浮かぶおや爺であります。公道、時速300km越えの世界ですわ。カッケ〜、こんなコーナリング出来たら、ライダー辞めてもいい!!、って60過ぎてアホウ。まったくの住宅街をこんなスピードで疾走していいものか?hirasanhirasan

 次のアメリカホンダのプロモ映像はちょっとカッコつけすぎですかねぇ。

 なぜ、ひとはバイクで旅に出るのか、家にいれば暖かいベッドと淹れ立てのエスプレッソがあるのに、と一人アヤをつける男でございますね。←おや爺のことではございません。ちゅんちゅん

 どこへ向かうかもわからない道を、見知らぬものと出会うために、ここにない何かを求めて( it's what lies beyond)なんちゃっておりますね。

 バイク同士がすれ違った時のアメリカでの挨拶なのかなぁ、何気なくてチョットかっこいいですねぇ。右側通行でしか使えませんが……。

 どうです? バイク乗りたくなりましたぁ〜、皆さん。←誰もなんねぇよ!ムスっ_| ̄|○

 

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