店長出村のブログ:防火管理講習を受けて

  • 2017.05.05 Friday
  • 01:52

 先日、岩見沢で行われた防火管理者講習を受講してきました。二日間あり、計11時間ほど講習を受けてきたことになります。

 『防火管理の意義と制度の概要』『火気取り扱いの基本知識と出火防止対策』『施設・設備の維持管理』『自衛防衛』『防火管理の進め方と消防計画』の科目に分かれ、最後に効果測定をし、修了証の交付となります。

 

 まず、防火管理の重要性ということで、テキストでは平成13年に東京都新宿区で発生した雑居ビル火災についてでした。地下2階、地上5階建てのビルの出火原因は3回エレベーター付近での「放火の疑い」としかされておらず、断定はできなかったのでしょう。ここでの問題点が多くあり、防火管理のずさんさが取り上げられています。

 まずは自動火災報知機設備の不作動という事です。正常に作動していなかったのか、設備自体を取り外していたのかですらわからなかったそうです。

 次に延焼・逃げ遅れによる被害拡大の原因。エレベーターのあった階段室には防火戸があったものの、ロッカーなどの物品やビールケースといった可燃物が大量に置かれており、防火区画のための防火戸が有効に閉鎖されませんでした。ビルの外壁用のビニールシートによる広告板が避難や消防活動の障害となり、被害拡大につながったとのことです。

 元々消防による防火管理の不備の改善もされていなかったようです。これによりビルの所有者、被害のあった3階と4階の防火管理者に有罪判決が処せられたという事件がテキストの最初に載っています。日本では1年で約40,000件の大なり小なりの火災が起きていて、1日110件ほど起きている計算になります。このことも踏まえ、防火に努めなければいけません。

 

 『自衛消防活動』の科目が私たちが普段の生活にも役立てるかもしれませんので、少し紹介します。避難訓練は学生以来の私も今一度確認することが出来ました。

 もし、火災を発見したなら、まずは通報と連絡をします。大声で周囲に火災発生を知らせることと、非常ベル等のボタンを押し、119番通報をします。火災の内容が十分把握できてない段階でもまず通報し、状況が確認できしだい情報を通報します。一人で行うには多過ぎるので、近くにいる人にも協力してもらい、避難誘導や初期消火をしていきます。

 学生の時にした避難訓練では初期消火なんぞ教えてもらわず、ただ屋外に避難しましたよね。それも訓練とわかってるから本気で逃げようともせず、ただ前の人に着いて行くだけの生ぬるいものでした。話声も聞こえ笑い声も聞こえるような。そして校庭に全員避難したら校長が「みんな避難するまで〇〇分かかりました。遅い!」みたいな感じですよね?

 

 話し戻しまして、火元を見つけたら、消火器で初期消火を行います。この際、火が天井に移る前までを一応の目安とします。(燃焼状況により判断します)屋内消火栓設備による初期消火だと、多量の水を放水できるため、やや大きくなった火災にも有効です。消火器で消せる程度の火災の時に、屋内消火栓設備で放水すると、火災の損失より水濡れによる損害の方が大きくなってしまうと講師の方が仰っていましたが、急に出くわしてしまう場面でとっさに判断をする事は出来るでしょうか。火災自体、もし、万が一起こりえるかもという状況を想像し、動けるようにしておく準備はしておかないといけないかもしれませんね。

 

 大型スーパーやデパート、不特定多数が集まる場所など、毎日110件の火災が起きていればいつ何時出くわすかもしれません。お年寄りの方と一緒にいる時、小さなお子さんと買い物している時。一人でいる時等、それぞれ行動の仕方が変わってくるので、皆さんイメージをしておくことが大事でしょう。

 

 

 つい先日、群馬県のホルモン屋で火災が起きたばかりでした。肉を焼いていた七厘から火が出て、店員が消火用のスプレーで消火しようとしたがスプレーが出ず、上部ダクトに燃え移り、一気に屋根に燃え移ったとのことです。ネットで出火原因を調べてもこれ以上の情報がまだでてきません。

自分の店では大丈夫だろうか。まずは火災を起こさないことが前提とし、従業員、アルバイトが落ち着いて行動できるか、初期消火をスムーズに行う事はできるか、お客様を安全に避難させることはできるか等、確認してまいります。

店長出村のブログ:4月の防火管理講習

  • 2017.03.31 Friday
  • 03:07

 3月もたくさんのご来店ありがとうございました。年度末という事もあり、会社の送別会や、学生さんの卒業シーズン、また、新たな門出への合格祝い等、様々なシーンで利用していただけたのではないかとおもいます。一般的に焼肉屋の繁盛期は8月と言われますが、精養軒では3月が一番混み合う月となっていまして、お席をご用意できなくご不便おかけしてしまった方も多くおられると思います。とある一日は、ご来店して頂いた人数より、電話でご予約頂いたが、お席をご用意できなかったお客様の人数が上回った日がありました。私の知り合いが、以前札幌で飲食店を経営していた頃、「混み合う週末だけ店舗が広くならないだろうか」と、言っていた事を思い出しました。そんなことできるのかなー?と思っていましたが、そう思ってしまうくらい忙しかったのだろうと後になって感じた事も一緒に思い出しました。

 

 私個人では、将来は独立してお店をするとなると必要になる、防火管理講習を受講予定です。甲種防火管理新規講習というのが4月下旬に二日間あり、10時間の講習を受けなければならないのです。内容をザックリ言うと、飲食店では収容人数が30人以上だと必要となる資格で、この講習を受けて、消防署に選任届を出して承認されて初めて防火管理者になれるというものです。ちょうど精養軒の営業が休みの日に講習があります。それも相まってちょうど良いタイミングかと。

 

 以前あった事故では、『札幌中央区風俗店火災(2008年) - 札幌市消防局が再三改善指導を行っていたにもかかわらず全く従わず、自火報の電源は切られ、非常ベルは鳴動せず、防火戸は前に物が置かれていて作動しなかった。また、出火後に客の避難誘導をしなかったため、20代女性従業員2人と30代男性客1人が死亡した。業務上過失致死罪にあたるとして、ビルの所有者、店経営者、店長、防火管理者の4人(いずれも当時の肩書き)が逮捕された。』これにも防火管理者の責任が関係します。完全な怠慢な態度の結果でしょう。

 

 この講習の受講料は6,500円。食品衛生責任者講習もこれくらいの受講料だったが、こういうのは無料で受講できるようにならないものでしょうか。お客さんの命に関わる内容の知識講習なのにと思ってしまいます。この防火管理講習は、『日本防火・防災協会』だし、食品衛生はそれぞれの地域の振興局、保健所の担当だと無理なのかしら。資料の本も無料配布はできないものなのかしら。

 

image1.JPG

 只今、我が精養軒は新人が数人ホールデビューし、接客させて頂いております。まだまだ不慣れではございますが、どうか温かく見守って頂けたらと思います。店側もお客様に『また来たいな』と思ってお帰り頂けるよう教育し、また、新人が持っている初々しさや、長く勤めている事により忘れかけている部分を思い返しながらお互い切磋琢磨して共にこれからも成長していく所存でございます。私もこの講習を受け終わり次第、アルバイトを含む従業員に防火・防災に関する事柄をお互い確認しなければならないなと考えています。

店長出村のブログ:最後の職人〜池波正太郎が愛した近藤文夫〜  中原一歩

  • 2017.03.01 Wednesday
  • 02:05

 『てんぷら近藤』というお店のご主人、近藤文夫さんはご存知でしょうか?東京は銀座で名を馳せている天ぷら屋さんであります。昔から江戸前の天ぷらは、江戸前魚介が中心だった主役に、旬の野菜を据えたことが功績として挙げられます。 

 今では1カ月先まで予約が埋まっているほどにまでなったお店ですけど、駆け出し時の修業時代は相当苦労をしたそうです。18歳で「山の上ホテル」に就職し、ホテルの創業者、吉田俊男に「君は和食向きの顔だなぁー」と、この一言でてんぷら・和食部門に配属され、23歳で料理長となります。まだ若手の近藤に確かな腕があったわけではなく、辞めていった先輩の後釜が入って来なくて仕方なしの料理長抜擢です。

 

 それでも前向きに捉え、ほぼほぼ独学で江戸前てんぷらと和食を学んでいきます。そして江戸前の伝統を守りながら進歩すること。てんぷらという料理に果てしない可能性を感じたのです。てんぷら専門店では野菜を揚げて出すこと自体はばからていた時代の中、近藤は洋食部門の厨房で今や当たり前の野菜、グリーンアスパラを目にしました。「この見事な色をてんぷらで表現できないか。そうすればこれまでにない新しいてんぷらになる。」と直感しました。昭和40年代の当時、グリーンアスパラは高級ホテルか一部の先駆的なレストランでしか扱われていなかったという事に驚きです。

 それから空豆。それまでは一粒ずつ爪楊枝に刺して揚げる手法はあったものの、口いっぱいに頬張った方が絶対おいしいと確信して、薄い衣で揚げた空豆のかき揚げを開発しました。師匠の居ない近藤にとって、カウンターに座られるお客さんが師匠だと言っています。厳しいお言葉はもちろん、箸の進み具合も見ていたそうです。ましてや野菜のてんぷらには厳しい風当たりがあり、「僕はてんぷらを食べに来たんだ。精進料理を食べに来たのではない。」と、食事の途中で帰られる人もいたそうな。

 てんぷらは魚介に限る!という江戸前信仰から脱却し、料理人が好きなものを自由に揚げられるような時代になったのは昭和から平成に変わってからと言うからつい最近のように思います。その礎を築いたのが近藤であるのでほんとに革新した人と言っていいでしょう。

 ただ、野菜を揚げるのではなく、どの調理法よりも天ぷらにした方が絶対おいしいと思えるイメージが湧くまで揚げない主義という所、例えばズッキーニなら、イタリア料理店で食べ、チーズと相性が抜群に良い事に気付く。ズッキーニの中心をくり抜き、チーズを詰めて揚げる事により果肉は焼きナスのようにトロトロの状態になり、チーズも熱により同じくトロトロの状態になる。その二つが組み合わさるのだから不味い訳がない。けれども、やはりてんぷらとして揚げる以上、チーズを使うのはやりすぎではないか。てんぷらという料理そのものを壊してしまうと思い止まる。チーズに変わる食材はないかと思案し、思いついたのが生湯葉です。厚さ3.5僂棒擇辰織坤奪ーニの中心をくり抜き、生湯葉をたっぷり詰め込んで同化させて揚げるだなんてひらめきがすご過ぎます。

 

 他にも印象的だったのは、独立後、真っ先に取り組んだのが、天ぷらの概念を覆すような新しいてんぷらの創作でした。さつまいものてんぷらがその一つで、「てんぷら近藤」の代名詞として知られる逸品となっています。さつまいもを使って焼きイモを越える作品はできないかと考え抜いて出来たものが、長さ7センチに切り、皮を剥き、皮の代わりに天ぷらの衣を纏い、30分間も揚げた後、キッチンペーパーに10分包み放置するというこれまた型破りの行程を加えたのです。まさに飽くなき探究心ですね。

 

 もうこの一冊を読むと無性に天ぷらを食べたくなります。と、言うか近藤さんのてんぷらを食べたくなります。もちろんカウンター越しで揚げるところを見ながら。そうそう、近藤さんは直径40僂呂△襪世蹐ζ蕕鬘欧墜瓜に扱っているようです。その眺めでまず圧巻されるようですよ。

 グルメサイトの食べログを見てもどれも魅力的な天ぷら達の写真が載っていて、余計想像が膨らんでしまいます。中には、食べログヘビーユーザーとして、メディアにもたびたび出てくる素人の方の否定的な感想もありました。筆者の中原さんは、グルメライターではないが、取材していく中で、料理の感想、ましてや否定的な言葉は書くべきではない。そのお店自体もそうだが、仕入先や農家さん、仲買人全ての人たちを否定する事になる。もし美味しくなかったとか、気に入らない所があったならそれは書かなければ良いことだから。と言っています。これに関してとても共感が持てます。良い店を探したい時に参考にはしたいけれど、否定的な感想は行った人が決める事なので。

 お目にかかれる日が来るかわかりませんが、私は待ちわびております。

店長出村のブログ:十勝川温泉

  • 2017.02.02 Thursday
  • 08:20

 先日、音更町の十勝川温泉に友人家族と1泊ですが旅行に行ってきました。友人は北見市に住んでいるので、互いに程良い距離にある温泉街が十勝川温泉になるのです。なので、以前も来た事があるのですが、今回はまた別の宿を取りました。

 ここ、岩見沢市から音更町までは車で3時間ほど。高速を使って、道東道 追分IC〜音更・帯広ICまで利用してです。時間と料金を考慮すると、途中で高速を降りてゆっくり行こうとも思うのですが、途中、日勝峠は昨年夏の台風の影響であろうか、ずっと通行止めになっている模様で、占冠〜十勝清水ICまでは上でなければ行けないようで、結局目的地まで乗ってしまい、少し痛手でした。

 昨年の台風の影響がまだまだ残っているとは考えてもいなかったです。どれ程の被害がまだ残っているかとかニュースでも取り扱っていないし、大きくメディアは扱わなくなっている印象です。親族に振興局の土木課に勤めている叔父がいて、今年に入って帯広に転勤になったと妻から聞きました。おそらくその台風の影響の復興に携わる人員が足りないからでしょう。

 

 帯広に着いた頃には子供たちはグッタリ。宿に行く前にどこかで遊ばせようと向かった所が、『北海道立十勝エコロジーパーク』という施設です。夏はキャンプや探検、冬はそり遊びもできる所で、館内にも子供が遊べるようになっており、走りまわれるような広いスペースがあります。木で作られているおもちゃや、木のボールプール、小さい子も安全なアスレチックや輪投げなど、優しいおもちゃで飽きずに遊べるようになっています。この広場は利用料無料で、イベント等は有料のものがあるそうなのでご注意を。

 夕方になり、チェックインの時間になったところで宿に向かいました。今回お邪魔するところはこちら。

 

IMG_3968.JPG 

 

 ちょっと見づらいですね。『十勝川温泉 観月苑』さんです。友人が知り合いのツテがあって、こちらを予約してもらいました。「今夜は何もしないでゆっくりするぞ〜」と意気込んでの入館です。

IMG_3970.JPG

 部屋に案内されるやいなや、子供たちは大はしゃぎ。少し前までエコロジーパークで走りまわっていた疲れというのはないのかね!大人4人、子供5人。目が離せるわけもなく、付きっきりで遊びます。入館前の意気込みはもう何処へやら。

 夕食はバイキング。

IMG_4002.JPG

 バイキングはさほど期待以上の物はありませんでした。普通においしく頂きました。この木のお皿が温かみがあって、いいなーと思ったぐらいです。料理と合うかと言ったらそうでもないですけどね。写真左上に写っているのがラムのすき焼き。バイキングなので少量なのですが、ラムの臭いが強く、ジンギスカンを馴染んで食べている道産子の私でも厳しい一品でした。北海道らしさではあるが、まだ安い牛肉の方が良いと思えるくらいでした。

 

 夕食後、ホテル近くの十勝が丘公園で、冬期間催されている『彩凛華』という、光と音のファンタジックショーがあることを調べていたので行きました。十勝川温泉に毎年飛来する1000羽を越える白鳥にちなんで開催される祭りです。今回はこのお祭りを目的として来たと言っても良いぐらいです。

 十勝川温泉街のホテルをあちこち経由して会場まで送迎してくれる無料バスも期間中運行していて、寒い思いをせず行くことができます。途中途中のホテルでは中国からの方もたくさん乗って来られています。あっという間に満員状態です。

 夜8時ともなれば気温はマイナス10℃以下。スキーウエアを履いて行って正解です。

 

 

IMG_4020.JPG  IMG_4029.JPG

 写真には写らない外の寒さと、大音量で流れる音楽に合わせて色が変わるオブジェは幻想的な空間です。600個の電球とLEDを証明コントロールシステムで操作しているとのことです。なんか写真だとほんとに伝わらなくて、これなら載せない方が宣伝になるのではないかと思ってしまうくらいですね。この他にも温かい飲み物を提供してくれるテナントや、光のアーチのトンネル、子供がたくさん集まっていた寒い中での凍るシャボン玉作りなど、思い出に残るイベントをたくさん手掛けておられました。すごい夜は冷えるけど、機会のある方はぜひどうぞ。おすすめです!道内外、または外国からのお客さんを増やすためでしょう、十勝川温泉観光協会が手掛けているそうです。

 

 ホテルに戻り、冷え切った体を温泉で温めます。美人の湯と言われている十勝川温泉の泉質です。

 十勝平野の地層には、太古の植物が完全に炭化しないで残った、亜炭、泥炭のほかに花崗班岩(かこうはんがん)が広く分布しています。

亜炭、泥炭に含まれている腐植物質(フミン物質)は、肌をすべすべにし、皮膚を再生する作用があります。
 一方、花崗班岩は、温泉の分子を細かくする特製があります。

 十勝川「モール温泉」は、植物のエキスと岩石のミネラルの両方をたっぷり含んでいるので、ほかの植物性温泉にはない、化粧水のような保湿効果があり、浸透性に富み、肌に優しい温泉です。

 

 真冬の猛烈な十勝平野の寒さを全身で受け止めないと入れない露天風呂はまた絶品でした。

出村店長のブログ:志高く、腰低く もうすぐで2017年の幕開けです。

  • 2016.12.30 Friday
  • 03:06

 10年近く前に精養軒でアルバイトをしていた渡部(ワタベではなく、ワタナベ)という男がいました。この男がなかなかすごい奴でして、今は東京都文京区の小石川と言う所で今年からイタリアンのお店を経営しています。

 以前勤めていたイタリアンのお店の時から、「そろそろ自分の店をやります。」と意気揚々に熱く語っていた彼です。年に一度は彼が帰省した時に熱い話を聞くがために夜中の岩見沢の街中の飲み屋さんへ足を運びます。よく話す彼と、聞き役に徹する私。話したい事や聞きたい事もあるが、なかなか聞けないことが多いのです。なんせ彼が良く喋るのです。7:3、いや、下手したら9:1で彼が喋ります。良い特技というか魅力というかお喋りが過ぎるというか。良い意味で!元々の天性というのがあるのなら、それプラス努力ももちろんしているでしょう。彼の話には惹かれるものが多々あります。そんな渡部さんがやるお店にとても行きたかったです。

 こないだの11月、東京に試験と焼肉屋の食べ歩きに行った際、高校の時の同級生で東京在住の友人二人を連れ、やっと行くことができました。

 

 住宅街のこの小石川で、本当に住宅街内で営業しているので、彼を知ってる方か、ご近所さんしか気付かれないような場所でひっそり(?)とやっています。予約を6時にしようと連絡をしましたが、その時間は他のお客様で手が離せないので7時にしてほしいと言われました。もちろん7時でオッケイ。そうなるのも解る。なぜなら彼は一人で回しているのだから。いらっしゃいませのおしぼりから、最初のドリンクを提供し、厨房に行って料理を作り、提供し、追加の飲み物を出し、また料理を作り提供し、お客様とのお話をしつつ…と、全てを賄っています。それがどれだけ大変なことやら。

 

 同級生の友人と6時前に彼のお店の最寄り駅の茗荷谷駅で待ち合わせをし、近くのチェーン店居酒屋で、1杯310円の格安ともいえるビールで軽く喉を潤し、6個で210円の餃子をつまみ、談笑しました。友人は東京で和食の料理屋で働いています。高校卒業と同時にオーストラリアに5年間ワーキングホリデーに行き、その後日本に帰ってきて調理師免許を取り、東京で暮らしている友人。財布の中身が寂しい時はここのビールを良く飲むんだ。と言っていました。これからイタリアンに行くのにその前に中華料理チェーン店に行くのもまた乙です。普段は絶対にしないコースでしたので。

 

 予約した7時になり、彼のお店『In Bosco』に向かいました。まだお客さんも居る中、笑顔で迎えてくれる渡部さん。彼の笑顔で虜になるお客さんも多いことでしょう。忙しい中でも料理の話や、東京での話もしてくれます。素材を大事にしている料理の数々。お客さんからも話しやすい雰囲気を作るのが上手な彼、一緒に行った友人とも色々お話ししていました。岩見沢で私と居る時はなぜその雰囲気を作ってくれないのー!と叫びたくなります。

 『志高く、腰低く』

 彼が好きな言葉としているフレーズです。お店に行けばその理由も分かる気がします。料理で世界を変えたいとまで豪語していた昔、本当に何か変えてしまうのではないのかと期待しています。

◆In Bosco

東京都文京区小石川5丁目13−6

 

 

 昨年の暮にこのブログで書きました、一年が早く感じてしまうことを表す『ジャネーの法則』(http://blog.seiyouken.moo.jp/?eid=1187630)を、今年も実感しております。とは言いつつも、前年はクリスマス後に雪が積もりだしたと、書いていました。今年は11月から雪が積もりだしたので、去年はそんなに遅かったっけ?と、忘れていることも多々。やはり一年はちゃんと一年が流れているのですね。

 今年も色々な事がありました。SMAPの解散報道で始まり、大ファンの妻に振り回されスポーツ新聞を買いに行かされ…ってそっちの出来事は置いといて。韓国へ研修旅行にも行かせていただきました。新デザートのリンゴのジェラードもメニュー化しました。(ご好評ありがとうございます☆)これからもまた新デザートの開発をしていきます。(アイス屋ではないですよー)

 そして最近からなのですが、長年精養軒の厨房を守ってきたパートのMさんがしばしお休みする事になり、今、在籍する従業員でお互いカバーしながら営業しています。『ピンチ』ではありますが、しっかり『チャンス』に変えてこれからも邁進していく次第です。

 

 年末年始とたくさんのご予約ご来店誠にありがとうございます。お席をご用意できずにお断りしてしまいましたお客様、大変ご迷惑おかけしております。精養軒は大晦日31日、元旦1日とお休みを頂いて、2日から営業いたします。2017年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。

 

 2017年が皆さまにとって素晴らしい一年となりますようご健康とご多幸を心からお祈り申し上げます。

出村店長のブログ:東京焼肉店巡り

  • 2016.11.26 Saturday
  • 09:38

 私は東京で焼肉ソムリエの受験と共に、焼肉屋を2軒食べ歩きしてきました。

IMG_3785.JPG

 

 まず一軒目は、この本『焼肉美味手帖』の監修をした焼肉屋、『焼肉芝浦』さんへ。

 一人焼肉は、あれもこれも注文するには限度があるので、東京在住の友人を誘って二人で行ってきました。

 駒沢大学駅から徒歩20分程かかるとのことでしたので、駅前からタクシーで移動です。都内23区内で徒歩20分ほどかかるのは立地的にさほど良くない所なのではないでしょうか。

 IMG_3608.JPG IMG_3621.JPG  

 さすが東京と思ってしまう土地狭さ、隣の建物との壁の間隔が近い、なのに4階建て、の、お店です。お店に入ると1階が厨房になっていて、その前を通り階段で上がります。案内されたフロアは4階、焼き台が4つ、椅子は8脚、隣の席の会話が丸聞こえになります。

 

 私たちは一人3900円(税別)の『芝浦コース』を注文しました。特選部位からホルモン類まで16種類提供されます。

IMG_3614.JPG IMG_3613.JPG  IMG_3611.JPG IMG_3616.JPG

 こちら4皿で16品目、我々の食べるスピードに合わせて、順に出てきます。タンから始まり、ツラミ(頭の肉:天肉)、サーロイン、ハラミ(北海道ではサガリということが多い)、トモ三角(モモ部位)、メガネ(おや爺注:モモ部位。今焼肉屋や精肉店の一部で、希少部位と称していますが、まったく意味がありません。牛肉を昔から扱っているプロなら大笑いするか、舌を出しているでしょう。切り落とし、挽き材・挽肉の材料です。)、シンシン(モモ部位)、ネギと大根おろしの乗った『芝浦ロース』など。内臓系はハツ、ハチノス、センマイ、シマ腸、マルチョウです。センマイとハチノスの独特の内臓系の香りが苦手な私はセンマイは食せなかったです。きれいに処理はされてはいましたが、もっとコッテリとした味付けでないと厳しかったです。

 

 マルチョウが美味でした!小腸を筒状のまま裏返して、ぶつ切りにして味付けをしたものです。B級グルメの厚木シロコロホルモンがグランプリを取ったあたりから有名になったのではなかったでしょうか。マルチョウを提供しているお店は多いと思います。だが、筒状のため、内側の洗浄が不十分になりがちと言うのと、内側を直接焼けないので生焼けになってしまう可能性が高い、などの理由で食中毒になるリスクがあると思います。それらの理由もあり、精養軒ではお出ししていません。そのため私自身他店で食べたこともほぼ無かったはずです。(レバ刺しもそうでした。他店で食べて万が一当たってしまったら…疑われるのは…) 

 リスク無く食べられる物であるならやはり商品価値があるのではないでしょうか。使いたくなります。

 コースのものは、全て一人一切れでした。今はそれが普通と言うが、品数が多いと一切れずつでも成立するものなのか、と思いました。

IMG_3612.JPG IMG_3610.JPG

 こちらはキムチの盛り合わせと、ナムル、サラダはパクチーのサラダをそれぞれ注文しました。キムチは特に変化球は無く、おいしく食べました。大根のキムチ(カクテキ)の代わりに、太い切り干し大根のキムチが入っていました。ナムルも王道の味、4種盛りなのに緑豆もやし(札幌ラーメンに入っている、一般的なもやし。大豆もやしではありません。)が半分を占めていました。

 

 問題はこのパクチーサラダです。前々から好き嫌いの激しく分かれるこのパクチー。今も根強いブーム?(再可燃?)焼肉屋では初めて見ました。最近はベトナムサンドウィッチの『バインミー』というものがパクチーがたっぷり乗ったもので、流行っているとテレビで見かけました。私は苦手ですが、友人はパクチー大好きとのことでしたので、頼みました。パクチーの香りが鼻から抜けるのがとても心地よいと友人。私はやはり苦手でしたね。東京にパクチー料理専門店が出来たそうで、連日混んでいるとの事。やはりパクチー人気はあなどれないのですね。

IMG_3618.JPG

 〆には全てのお客さんにデザートが出てきます。この日はカラメルプリンでした。日替わりで色々あるらしいです。見た目はシンプルですが、ケーキ屋にも勝るとも劣らないとてもおいしい逸品でした。焼肉を食べた後で、口の中がさっぱり、あっさりする、とはまた違うものでしたが、これはこれで成立していると思います。

 

◆焼肉 芝浦  東京都世田谷区駒沢5−16−9 駒沢ビル

 

 

 続いては、東京で6店舗を構えている『正泰苑』さんへ行きました。ネット上で常にトップを走っているお店です。10年ほど前に行ったことがあります。その時は大変混んでいて、2時間ぐらい待った記憶があります。今回は予約をして、かつ、忙しいであろう時間帯をずらして新橋店に行ってきました。サラリーマンの聖地、新橋と言われるだけあって、仕事終わりに1杯引っかけて帰るのであろう方々が街を賑わせていました。目的のお店は割と分かりやすかったです。

 

 店舗が2階で、1階がキャバクラです。入口にはキャッチのお兄さんが立っていたので、2階に行きたいのに、まずはお兄さんに声を掛けられます。その横をすり抜けてエレベーターで上に上がります。おそらく男性客は皆、お兄さんに声かけられるのではないでしょうか。

ここで誘惑に負けたら正泰苑へは行けません。

 

 無事入店し、ここでは単品で注文しました。

 IMG_3672.JPG IMG_3664.JPG IMG_3675.JPG

 まずは前菜、一枚目から、『えびとうずらの大葉揚げ』『ナムル』『大豆もやしと和牛つくだ煮のピリ辛和え』です。

 このエビの料理は正泰苑の名物メニューのようで、2本からの注文になります。ソースがチリソースでしたが、いたってノーマルのチリソースなのが残念です。もう少し変化のあるものだとおもしろいと思います。

 ナムルは全体的に味が濃いように思えました。あえて塩気を強めにしているのかな?三枚目の大豆もやしと和牛つくだ煮のピリ辛和え、温かい一品です、と書いてありました。出て来たものは到底温かいものとは言えません。ちょっとぬるいよね、という感じです。和牛のつくだ煮も甘辛く炊いているので、和牛の味は無し。お酒のあてには良いピリ辛ですね。

IMG_3666.JPG 

IMG_3665.JPG IMG_3667.JPG 

 

IMG_3676.JPG IMG_3669.JPG IMG_3679.JPG

 順に、塩上カルビ、上ミノ、内もも、ギャラです。塩上カルビはワサビが添えられていて、醤油に付けて食べます。醤油を付けることにより、ワサビの辛さが和らぐが、醤油の味一本になってしまいがちです。塩が掛かっていなくても成立するのでは?それでも良い肉を使っているのでとても美味でした。

 上ミノは丁寧に切りこみが入れられています。断面が大きく見える様削ぎ切りです。固めのところは断面にも切り込みが入っているが、食感はサクサクというより割としっかりしている印象です。しっかりタレに絡まっているのでおいしく頂きました。

 内ももは、面が大きい分、豪華に見えます。サッと炙って食べる様説明を受けたが、もっと薄くスライスされた方が食べやすいのではないでしょうか。厚いと固く感じてしまいます。

 ギャラ、青唐辛子が添えられていて、焼きあがったら一緒に食べるとのこと。いかんせんギャラが大き過ぎて飲み込むのがやっとです。精養軒でお出ししている塩ホルモンより3〜4倍は大きいと思います。

IMG_3674.JPG

 別注文で青ネギを。肉に巻いて食べるのが正泰苑流だそうです。こちらも塩味強めでナムルになっています。このままだとネギの辛さがモロにきます。肉を巻いて食べると〜…?       やっぱり辛いです。白ネギもあったので、そちらの方が食べやすいのかな?

 

◆正泰苑 新橋店  東京都港区新橋2−3−4 新橋パークビル2階 (男性の方は1階の誘惑に負けずに2階へ行きましょう)   

 

 東京の人の多さには圧倒されます。日曜の夜の繁華街に、人っ子一人居ない時のある岩見沢とはもちろん大違いです。取り入れたいもの、感じたこと、精養軒を進化させていくために、邁進あるのみであります。

 東京の店が全てがすごくて良いことばかりでは、勿論ありません。うちの店ではそうならないよう気を付けていかないとなぁと思う所もありました。 土地柄は違えど焼肉屋をやっていく上で、食べ歩きはやはり勉強になります。

出村店長のブログ:新作 茜のジェラード

  • 2016.11.01 Tuesday
  • 13:34

 以前も紹介しました10月からのデザートの新メニュー、『りんご(茜)のジェラード』が大変好評頂いておりますm(__)m

po.JPG

 商品化した現在も、日々品質向上を目指し、色々試行錯誤の連続であります。今は季節物のりんごを、どうにかして丸一年変わらぬ味で提供することができないだろうか〜というのと、食べた時の果肉の存在感を良くするようにチャレンジしております。

 使っているりんごの茜は、昔なつかし酢っぱ味のあるりんごと以前紹介しました。現在主流の酸味が少なく甘みが強いジューシーなりんごが人気がありますが、それとは対比なりんごであります。酸味が強い分、りんごなのですが、よりりんごらしいジェラードとなりました。

 この茜のりんご、生産量は青森県よりも断トツに北海道で栽培されています。栽培量が多くないせいなのか、決して安いものではありません。他のりんごより値段が高いのです。

 

 商品が完成するまでの「いろはの『い』」の部分だけご紹介します。

 フレッシュの果物を使ってデザートを作ったことがあまりないので、なにをどのようにしていけば良いのか?と全くの手探りの状態から始めました。

image3.JPG

 まずは素材の味の確認です。これは『サンふじ』の品種です。りんごをすりおろし、糖分を入れずにどれほどの甘味が感じられるか、と言う所からスタートです。我が家にはミキサーが無いので、普通のセラミックのおろし器ですり、タッパーに入れ凍らし、1時間おきにフォークで粉砕し、出来上がったのがこのベージュ色のものです。

 試食です。シャーベットになれば良いと思っていましたが、シャーベット状でもありません。手で擦っている時から変色も始まってしまうし、やはりおろし器では粗すぎることが分かりました。

 妻にも食べてもらい、「うん、擦ったりんごを凍らせただけ。」と、シャーベットより冷たい正直な意見を頂き、まずは一度心が折れました。

 一番最初がなかなか酷かったので、商品化までにつながるとはこの時は思いませんでした。ここまでが「いろはの『い』」でした。

 

 それからおや爺や、バイトの人たちからの力添えもあり、少しずつ変化させ完成までこぎ着けました

 

 先日、お客様にお出ししたところ、「口いっぱいにりんごが広がる〜!」とお褒めのお言葉を頂きました。厨房で私は小さくガッツポーズしました。

 市販の香料たっぷりの青りんごアイスとは違う、フレッシュの茜がいっぱい詰まっている『自家製りんごジェラード』を是非ご賞味ください。シナモンシュガーと、パイも添えてあります。一緒に食べると口の中でアップルパイのようになりますニコッ

 

image1.JPG

 ごく稀に、りんごの形をしたパイもありますき当たり!と、言うわけではございませんが、このパイが添えられてきた時は、ラッキー!と、思っていただけたらこれ幸いです。

 焼肉を食べた後にどうぞご賞味くださいませ。

出村店長のブログ:焼肉検定

  • 2016.10.01 Saturday
  • 02:52

   来月11月中旬に『焼肉検定』というものがあります。焼肉のおいしさ、魅力、感動をお客様に伝えていくことを目的として、事業協同組合 全国焼肉協会が実施する第一回目の認定制度であります。「焼肉の美味しさ、楽しさを多くの人に伝えていくことができる人材」「より安全に、安心して焼肉を食べていただける環境を創造できる人材」の育成も兼ねているそうです。

   認定する資格には、「焼肉アドバイザー」と「焼肉ソムリエ」の2種があり、私は両方受験予定でございます。本当は試験に合格してから記事にしようと思ったのですが、焼肉の業界の動きを少し知って頂けたらと思いまして。

 

image1.JPG

   これが教科書です。A4サイズでボリュームたっぷりの約200ページとなっております。

   まずは焼肉検定の概容です。

◆焼肉アドバイザーの役割:焼肉店に来店されたお客様に対し、料理及び飲料の提供、並びにそれらについて適切な紹介とサービスを中心に、料理をよりおいしく安全に味わっていただくために、専門的なアドバイスを行うのが「焼肉アドバイザー」の役割です。

 

◆焼肉ソムリエ:焼肉アドバイザーとしての基礎知識に加え、食肉の流通の仕組みや衛生、栄養素、焼肉を取り巻く環境への知識等をさらに深めた上で、衛生的でお客様に合わせた快適な食事環境を創造し、焼肉料理の魅力と感動を伝えていくことが「焼肉ソムリエ」の役割です。

 

 簡単に言うと、この教科書は7章に分類されています。●接客の基本と技術 ●日本の食肉史・焼肉史の知識 ●牛肉・豚肉・鶏肉の知識 ●焼肉メニューの知識と技術 ●サイドメニューと調味料の知識 ●食肉の知識 ●焼肉の栄養学・調理科学の知識 の7分類です。調理師学校時代の時のような感覚になります。食品学とか栄養学は苦手だったな〜苦手過ぎて頭に入らなくて授業中一番後ろの席で寝ちゃっていたな〜と思い出してしまいました。実習だけ張り切って、座学は魂が抜けたような生徒でした。当時の講師方、申し訳ございませんでした。

 

 

 この検定は受験地が東京のみで、先着で100人で募集が終了でした。全国焼肉協会の会員になっているお店の人のみが受験可で、およそ1500店が加盟(全国に焼肉屋は2万店強あります)しているので、応募が殺到するのではと懸念しましたが、応募できました。おそらくこういう検定は一回目はさほど受験率は高くないのではないでしょうか。皆忙しくて受験できないというよりも、興味がない?いえいえ、おそらく検定の意義がまだはっきりしないからではないのでしょうか。第一回目、第二回目と合格した方々の資格の持ち様により、その検定の価値と言いますか意味のある資格に成り上がっていくものなのでしょう。

 試験までのあと一カ月半かぁ、今から緊張してしまってるガーンネコ

 

出村店長のブログ:北海道新幹線

  • 2016.08.31 Wednesday
  • 09:26

 今年の3月26日に北海道新幹線が開通し、東京〜新函館北斗を最短で4時間2分で結ぶ事になった。『4時間の壁』を切る事が出来なかったとニュースで見た。青函トンネルが開通して28年が経ち、整備計画決定が43年前の1973年と半世紀近く経っている事に驚き。念願の北海道新幹線であることには間違いないだろう。

 私はお盆明けの振り替えの休みを利用し、函館へ行ってきた。その前にまず新函館北斗駅を見て来た。

image1.JPG

 

 車のナビでは前の駅名で、『渡島大野駅』で検索になる。周りは田畑が広がっており、そこに新しい大きな駅がポツンとある印象で、浮いているようにも感じる。周辺の道路はきれいに舗装整備されていて、北海道新幹線が開通するにあたり、去年、一昨年と急ピッチで工事がされたのだろうと言うのが窺える。実際に北海道新幹線開業ブームがあり、路盤を建設するにあたり土木建設業が一時的に大いに潤いを見せたらしい。函館市内もホテルの増改築や新たにお店なども建てられている。いざ開通の蓋が開けたら、乗車率は低かった。開業9日で乗車率は20%ちょっと。このままだとJR北海道は年間約50億円の赤字を抱える事になるとのこと。

 

 そもそも札幌までまだ開通していないのが乗車率が上がらない原因だと思う。北海道に新幹線が開通した!っと言っても、玄関口の函館だけ。しかもそこから札幌まで来るのにはまたどれだけ時間とお金がかかることか。時間は、特急だと3時間半前後、料金は基本8830円かかる。時間とお金に余裕がある人でないとそうそう新幹線に乗って本州から北海道には来ないと思う。飛行機の方が早くて安いから尚更のこと。何にしても言えることだが、リピーターが増えない事には軌道に乗れない。札幌まで新幹線が通るようになるのは2030年で、あと14年も先の事になる。東京の品川から名古屋までリニアモーターカーが開通するのが2027年になるそうなので、相当遅すぎるような気もする。もっと早める事(せめてリニアモーターカーより)で景気が良くなったりするもんではないのかな?と素人ながら考えてしまう。函館や周辺市町村、何か策はあるのかしら?

 

 新幹線の駅は実際には函館市には無く、北斗市と七飯町にある。それなのに新函館北斗駅と、無理矢理函館をねじ込んだ、と言われている。しかし、全国的に名前の知られていない駅名より、知られている函館を入れることは仕方ないことではないだろうか。

 

 私たち家族は函館市内の湯の川の温泉宿に宿泊した。翌日、妻と子供たちは新幹線に乗るために私は駅まで送ることにした。湯の川から函館駅までは車で10分で着くのだが、新函館駅までは30〜40分はかかるであろう距離。20キロくらい離れているので、あまりに利便性が悪いように思える。

 そして函館駅と新函館駅を結ぶ快速の路線も新たにできたのだが、それでも20分以上かかり、運賃も360円かかるとのこと。この運賃は払わなくても良いようにできなかったのかな?全然高い料金ではないが、新幹線のチケットで無料で乗り換えて函館市内へ行けると、まだ時間はかかっても許せるように感じるのではないだろうか。

 

 JR北海道で働いている友人に、新幹線で青森県まで行こうと思うと話したところ、「新幹線の醍醐味は岩手以南の時速320キロだから大宮か東京まで行くと良い。」と、アドバイス。だが今回はその案を実現できなかった。時間も足りないが、料金もなかなかなお値段で、新青森駅往復だと約14,000円で、大宮や東京の往復だと40,000円を超えてしまうのでそこは断念。飛行機ではLCCの航空会社だと半値で往復できてしまう値段だ。

 今回は新青森駅までで勘弁してもらおう。「半分くらい青函トンネルで真っ暗でつまらなかったー」と言われたが、帰りはみんなして出発してすぐ寝ちゃったって言うもんだから真っ暗で良かったじゃないか_| ̄|○

 その間、私はレンタルバイク屋で250ccのアメリカンを借り、そこの店主から4時間で回れるコースを聞き、久しぶりのツーリングをした。函館には何度か来たことはあるが、函館市周辺の町などは観光したことがなかったので。

 

image1.JPG

 

image2.JPG

 

 函館市から北へ行き、大沼から東へ抜けると鹿部町に出て、そこから海沿いを南下して旧南茅部町〜旧椴法華村を経て函館市内に戻ってきた。漁師町なだけあって、国道沿いの民家にはこの時期昆布が大量に干されていた。腰の曲がったおばあちゃんがせっせと物干し竿に昆布を干している光景を幾度か見た。若い人が居なかった印象。どこの町でも若人は地元を離れてしまうのだろうか。

 すごく天気が良く、磯の香りも強烈で鼻が曲がりそうになったし、4時間で12,000円かかったレンタルバイク代だけど、とても充実した時間となった。

 

 その日の夜、大定番の函館山にロープウェイで登った。前日の予報ではあまり天気が良くなさそうだったので、今回は夜景は断念しようかと妻と話していたが、予想外に天気に恵まれたので、これは行かなくては!と思い立っての行動。何回か見ている夜景だが、その度に見入ってしまう。なぜ夜景を見たがるのかな?そんなに欲してはいないはずなのに無心で見ている自分に違和感を覚える。

 夜景を目に焼き付け、無心で満喫し、「そろそろ宿に戻ってお風呂に入りますかぁ」と話し、ロープウェイの乗り場に向かうとすごい行列。今回が一番混んでいたのに驚いた。修学旅行生が居るわけではないし、平日だし。5分間隔で運行しているロープウェイ。並び時間は35分ですと係りの方がひっきりなしに大声をあげている。さすがに35分は並びたくないのでしばしベンチで休憩。隣には新幹線で函館に来たと話している団体さん。

 さらに1時間くらいして再び並ぼうと思ってもまだ35分待ちの行列が短くなっていない!5分間隔で運行しているロープウェイは定員125名。一体何百人、何千人!?夜景を求めていたのか!これがもし、新幹線に乗って函館に観光に来られた方々がほとんどだとしたら、北海道新幹線の恩恵を一番受けているのは函館山ロープウェイ株式会社ではないだろうか。

出村店長のブログ:韓国研修旅行

  • 2016.07.26 Tuesday
  • 16:26

  おそらくGTO君は夜中2時ぐらいにホテルに帰って来たと思います。なかなか酔っぱらっているご様子。大丈夫だろうか、最終日の明日はお昼にカンジャンケジャンのお店に行く予定です。そんな彼がお風呂に入っている間に私はまた熟睡しました。

 

  朝、さほど早くはない起床です。起きないだろうなと思いながらGTO君を起こしましたが、割とあっさりと起きてきました。三泊したこの部屋ともさよならです。荷物を全てまとめてチェックアウトをし、重い荷物を持ち、まずはソウル駅に行きます。

 

 ロッテマートは駅直結の大型デパートと言っていいでしょう。前日までに買えなかったお土産などをまとめてお買いものをし、鞄に詰め込みます。それから事前搭乗手続きをします。

 

 このシステム、私は初めてのことでして、よく分からなかったのですが、空港まで行かなくてもソウル駅で出国審査と手荷物を預ける事ができるとのこです。GTO君は前回韓国に来た時に経験していたのですが、前回どのように行ったかを全然覚えていないと言うのです。ただ私は彼を頼っていたので、前調べもしていません。ゼロから二人で模索し、あーだこーだあっちが先だこっちに行ってみようなどすったもんだしながら手続きを進めていきます。出国審査のカウンターに行けば、先に直通列車のチケットを先に買えだの、手荷物を預ければチェックのために5分待っていてと言われ、20分待てど何も言われずこちらから聞きに行くと、完全に忘れられていたようで、なのに『まだいたの?』みたいな扱いを受ける始末。だがこれでも帰りの空港の仁川空港に行って、搭乗手続きをして出国審査をするよりも断然に早いと思います。待っている人がほぼ居ないので、すったもんだしながらもスムーズに終える事が出来ました。

 

  それから遅めの朝食兼昼食です。おそらく二日酔いであろう彼の胃袋は、もうランチ時も過ぎた時間だし食べ物を欲している事でしょう。私はすでにハラペコであります。

  なんと一緒にビュッフェに行ってくれた韓国人のビョンファさんも前夜に引き続きお付き合いしてくださいました。下調べしておいたカンジャンケジャンのお店のある最寄り駅で待ち合わせしました。予定時刻より少し遅れて彼女が来ました。昨夜GTO君とお酒を飲み過ぎたみたいで、二日酔いで頭が痛いとのこと。無理して頂いて申し訳ないです。

 

  さて、我々が目指したお店は、地下鉄3号線東大入口(トンデイック)駅から徒歩3分のところにある、『アグランコッケラン』という日本からの観光客も多く訪れるらしいお店です。この時、とっくにランチ時を過ぎていたからか、お客は私たちだけでした。

 

IMG_2294.JPG

 

 日本からの観光客にはとても分かりやすい看板です。ここまでストレートに書きますか。そしてその上に書いてあるハングルでも同じことが書かれています。

  何と言いますか、自薦他薦は問いませんが、あまりに自負しすぎているような…。

 

IMG_2297.JPG  IMG_2296.JPG  IMG_2295.JPG

 

  日本からの観光客向けの用のメニューと食べ方の説明書きも持ってきてくださいました。

  料理の見た目が多い様でしたので、少しずつ、多品目を注文します。メインのカンジャンケジャンは1人前でワタリガニが1杯。2人前注文しようとしたら、ビョンファさんに止められました。おそらく彼女、前日の深酒のせいで食欲がないのでしょう。察して1人前を注文します。

 

 IMG_2299.JPG  IMG_2302.JPG

  無料のおかずが出されます。ひと際目に着く緑色の料理、ニラを摩り下ろして生地に練りこんだチヂミでございます。インパクトは大ですが、味のインパクトはそれほどありません。素朴と言いましょうか優しい味です。

 

IMG_2305.JPG

  こちらが初対面となりましたカンジャンケジャンさんです。仲介役にビョンファさんが居たので食べ方をレクチャーされながら頂きました。写真は撮ってなかったのですが、甲羅のカニミソと身と卵をスプーンでかき混ぜ、ご飯を入れてまたかき混ぜ、添えてあるカイワレを乗せ、海苔に乗せて手巻き寿司のように食べます。足は付け根の辺りに身が付いているのでチューチュー吸って食べます。生のワタリガニを漬けてあるので身はトロトロ、においは生ぐさ…磯の香りと申しましょう。私は全然平気です。濃いめのこの出汁醤油のタレがあればご飯何杯でもいけてしまいます。

 

IMG_2312.JPG

  こちらは『コッケタン』です。ワタリガニの味噌風味のお鍋です。カニの出汁の効いたまるで精養軒のチゲ鍋のようです。このコッケタンは全然辛くありません。色々激辛の料理を食べ歩いてきたので、ピリ辛と感じるくらいです。サイズが大、中、小とあり、これでも小サイズ。この他にも料理を注文していたので、小サイズでも多いくらいです。

 

IMG_2308.JPG

  これは『アグチム』。アンコウの辛い炒め煮です。こちらも小サイズ。骨が多く食べにくいところはありますが、後引く辛さでついつい箸が進みます。韓国では割とポピュラーな料理と部類されていました。

 

□『アグランコッケラン』

    カンジャンケジャン 一人前33,000₩

    コッケタン(小) 45,000₩

    アグチム(小) 35,000₩

  ソウル市 中区(チュング) 奨忠洞2街(チャンチュンドンイーガ) 24−35

  地下鉄3号線トンデイック(東大入口)駅2番出口を出て、そのまま直進します。120mほど進むとある一つめの十字路をそのまままっすぐ過ぎてから、30mほど行くと左手にある細い路地を入ります。30mほど進むと左手にあり。徒歩約3分。看板が大きく出ているので探しやすいです。

 ご夫婦で切り盛りされていて、アットホームな店内、日本人観光客もよく訪れるとのこともあり、行きやすいお店かと思います。

 

  食事を終え、少し街並みを観光し、空港へ向かう列車に乗る時間が迫っています。時間が押してしまい、慌てて駅に行き、慌てて改札に入ります。三人とも小走りで急いでいます。改札に入るところでビョンファさんとお別れをしました。色々案内をしてくれて、とても助かりました。列車の時間までもうありません。心から感謝していて、それを伝えることが出来ず、彼女の手を取り深々と頭を下げて「カムサハムニダ(ありがとう)」としか言えませんでした。この時が一番韓国語がきちんと話す事が出来ていれば、と思う瞬間でした。

なんとかギリギリで列車に乗り、空港に着きました。

  ソウル駅で先に出国手続きをしてあるので、空港内で出国手続きをしている一般客とは別のゲートから入ります。パイロットやCAさんが通るゲートが脇にあります。長蛇の列に並んでいる人たちを横目に優雅に別ゲートから入ったのですが、止められてしまいました。

  えっ!?なにごとっ!?

IMG_2334.JPG

  ソウル駅で手配した航空券の名前のスペルがパスポートと違う、と指摘されました。いやいやいやいや、これは私のミスではなく係員のミスですやん!大韓航空のカウンターに行って訂正してこいとのことです。本来は『TOMOTSUGU』となるところが、『S』が抜けているではありませんか。

 

  仁川空港に行った事のある方はお分かりだとおもいますが、アジア癸韻離魯峩港と呼ばれているここは、とにかく広い!今いるゲートから大韓航空のカウンターまでは確か10分近く歩かないといけない距離です。そしてカウンターで事情を説明したところ、赤ボールペンでただ『T』と『U』の間に抜けている『S』を書き足しただけではないか!再発行するかと思ったのにまさかの手書き。また10分あるいてやっとゲートに着いたのに今度はパイロットやCAさんが並んでいて、結局並ぶ羽目になり、やっと搭乗できました。事前搭乗手続きはほんとに早くスムーズなのか疑問に残る一幕でしたとさ。

 

  前回韓国に行ったのは2年前、その前が5年くらい前で、大きく変化していることはあまり感じなかったのだが、流行の変化は日本の原宿と呼ばれる明洞に行けば少し感じる物があります。屋台で出ているフードや小物、新しい料理などの新店も若者や観光客が多く行く明洞から出るものが多いのかな、と思いました。私は初めて見たケランパンや、スープトッポッキのお店も明洞でしたし、発信はここからされるのでしょう。日本でも同じですよね。東京で流行ったものや料理が地方まで広がるのに時間がかかりますね。昔と違いインターネットやメディアのおかげで広まり方は早いと思いますが、流行り廃りのアンテナを敏感に立てとかないと商売は上手くやっていけないのでしょう。ただ流行りに乗っかるのではなく、後々まで残るモノを見極めていかなければならない事を改めて感じます。

 

長々と失礼致しました。この韓国研修旅行のレポートは以上でおしまいです。この記事を書いている途中、わたくし腰痛持ちになってしまい、パソコンの前に座ることが出来ない日が続いてしましました。それも相まって全て書き終えるのが遅くなってしまいました

_| ̄|○ 商売をする以上、自分の身体も資本であること、こちらも再確認しました。

calendar

S M T W T F S
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031   
<< May 2017 >>

selected entries

categories

archives

recent comment

  • 店長出村のブログ:4月の防火管理講習
    おや爺 (04/08)
  • 店長出村のブログ:4月の防火管理講習
    わし (04/04)
  • 店長出村のブログ:4月の防火管理講習
    わし (04/03)
  • 2017年あけましておめでとうございます。
    おや爺 (01/01)
  • 2017年あけましておめでとうございます。
    argon (01/01)
  • 今冬も恐るべし、豪雪岩見沢。アルゴン氏乱入
    oyajii (12/19)
  • 今冬も恐るべし、豪雪岩見沢。アルゴン氏乱入
    おや爺 (12/18)
  • 落語好き詩人のアーサー・ビナードさん 突然の来店
    おや爺 (11/04)
  • 落語好き詩人のアーサー・ビナードさん 突然の来店
    わし (11/03)
  • 詩の架け橋:詩集『あの日から』 曳地奈穂子
    おや爺 (09/16)

links

profile

search this site.

others

mobile

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM