近場の温泉 Д蹈哀曠謄襦Ε瓠璽廛襯蹈奪検ヾ筝沢毛陽

  • 2019.10.23 Wednesday
  • 21:34

 能勢岩見沢元市長はいろんな遺産を残しています。おや爺、岩見沢市立図書館を非常によく利用しておりますが、そこも遺産の一つです。図書館の帰り、通称岩東坂の紅葉風景は、妙に小さく見える循環バスが停まったりして、平和な住宅街の日常を切り取ったようで、こころに触れるのでございますね。

 

 岩見沢の紅葉は今がピークでございます。毛陽地区にある、ログホテル・メープルロッジ。以前はスパインメープルロッジという名でした。能勢元市長の遺産の一つですね。一週間前の写真です。

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 これも一週間前。

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 それが今日にはこうなっております。

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 最近おや爺は、メープルロッジの温泉にハマっております。まず泉質がいい。お肌つるつる。65歳のお肌が、5歳の赤子のお肌になりますな。サウナと源泉の露天水風呂もいいのでございます。疲れが身体の芯から取れる気がします。以前は狭いのが嫌だったんですが、平日の昼から夕方まではまったく混んでいないので全然オッケーです。

 

 建てられてすぐ何度かシルバーパインのログルームに泊まりました。親しいアメリカ人の友人と家族みんなで泊ったのも楽しい思い出です。子供と一緒に暖炉でマシュマロのスモアを焼いて(アメリカ人がよくやりますね)、子供が寝た後、夜遅くまで話しました。なぜか物理学者・武谷三男の三段階理論(事物は現象-実体-本質の認識段階を踏む)の話になって、彼が、現象と本質の間に、実体概念を入れるというのは新鮮だ、覚えておこう、と言ってメモを取り始めたことを今でも鮮明に覚えています。おぅ、何の偶然か、同じ時代を岩見沢で共有した在日朝鮮人とオレゴン出身アメリカ人の哲学的交流だぁなんて、ちょっと頭をかすめました。アメリカの思想哲学って、伝統的に、あまり実体概念を重視しないのかなって思いました。

 

 日帰り温泉は、土日・祭日は混んでるみたいです。

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 温泉から上がって夕暮れにさしかかる、静かな毛陽地区。心にしみる風景。

 ラグビーの日本チームのように、出身民族・国籍がどうであろうと、人々の交わりが続き、アジアが、世界が、平和でありますように。

岩見沢から京都3日間◆弥勒菩薩半珈思惟像 広隆寺

  • 2019.08.07 Wednesday
  • 22:36

 大学時代からの旧友Tから、京都に行くなら広隆寺の弥勒菩薩半珈思惟像を見てごらん、とメールが来た。ミケランジェロのピエタに負けないと思いますと続けてあった。

 

 なに!ミケランジェロのピエタ? 自慢じゃないがわたしはミケランジェロのピエタにうるさい。←真っ赤な嘘です。

 ミケランジェロはピエタをいくつか彫っている。Tの奥さんは美術専攻、イタリア好きで何度もイタリア旅行に出ている。彼女によると3体あるらしい。わたしが見たのは有名なピエタ像(海外展示用モック?か、巨大な写真。もう記憶があいまいすぎ!)と、ミケランジェロ最晩年のピエタ像だった。

 大昔、東京三越ミケランジェロ展を見に行ったのだ。混んでいたが、誰も関心がなさそうに通り過ぎていた作品。あれは衝撃的な像だった。手に持てるほどの小さなもので、台座の石と一体となって、荒く削った未完の作のようだった。これが未完なら未完という在り方もすごい生き方ではないのか、追い求める執念・気迫や諦念・悲しみがアマルガムとなって目の前にあるように、わたしには思えたのだ。

 

 そんなこんなの広隆寺の弥勒菩薩像。いやがうえにも期待が高まりますね。弥勒って何かも、菩薩は修行中の身くらいしか知らないまま、行ってまいりました。

 

 昔、京都って観光客に結構ちべたい印象があったんだけど、京都太秦広隆寺駅までの電車の中では、年配の方たちが外国人観光客にフレンドリーに対応されてましたね。北海道と違って、京都へ来る観光客は欧米系の人々が目につきます。日本文化!って感じなのでしょうね。あっという間に目的地の駅へ到着。

 広隆寺の門をくぐって目に入る・中の・その日の風景が、その時しかない・出会えない・一期一会感。何とも言えず、すごくいいんでございます。雨を溜めて、今にも降り出しそうな低い空に、低い木造屋根の曲線。木々や敷石の配置が落ちついた気持ちを誘います。何気ない苔なども、良う御座いますね。

 ところが、京都の寺ってみんなそうでしたっけ、門の中全て写真撮影禁止となっているので撮れませんでした。残念無念。お見せしたや。屋外ぐらいいいような気がするんだけど、お寺側には理由があるんでしょう。

 平日、しかも雨模様のためか、ひとの姿がありません。ゆっくり歩きながら向かいます。たどり着きました。薄暗い土間にガラスケースに本が置かれておりますね。相当に古そうな本です。実存主義哲学者・ヤスパースが日本に来た時にこの弥勒菩薩像を絶賛したと書いています。その絶賛のしかたがちょっと、贔屓の引き倒し的・ステレオタイプ的オリエンタリズム感がわたしには感じられてなんだかなぁと思いました。これっていわゆる定説的な評価なのかしらん。多分寺の入口に置いているからそうなんでしょうね。

 さらに横には同じくこの像の歴史的由来が書いてあります。材料がほかの仏像のような楠ではなく、日本にない赤松であること、似たような弥勒像が朝鮮にあることから、日本のものではないという説があるが、材料を朝鮮から持ってきて、作ったのは帰化人であると解説されていました。国宝の第一号とありますな。

 

 う〜ん、わたしが大学生の頃まで、帰化人という言葉が歴史学会で使われていて、その後渡来人という言葉が使われ始めていました。相当古い本なんでしょうね。もしくは歴史学的逆コースで、また歴史学会でも帰化人が復活したのかしらん。

 

 さてその弥勒菩薩像はどうであったかと申しますと、暗くてよくわからなかったのでございます。結構長い間いて目も慣れて来たんですが、いかんせん暗い。その上遠い。今や目はばっちりよく見える状態なんですが、それでもよく詳細がわかりません。結局全体像と写真のイメージをくっつけて頭の中で合体させるという不完全燃焼感が今も否めない。とはいうものの、全体像と顔の表情に惹かれました。入口にあった写真です。立体像を二次元でわかるはずもないんでしょうが、いい感じですよね。

 ロダンの「考える人」とは相当違うかんじですなぁ。って、比較する方がおかしいんでしょうけど、<考える>という言葉と、<思う>という言葉の違いがつい頭に浮かんじゃいますねぇ。弥勒様は考える人・思惟する人でもなく、思う人なんじゃないのかなぁ〜。←え〜、いつもながらの素人考えです。

 若い頃は仏像なんて、ちっとも関心がなかったのに、変われば変わるもんです。

岩見沢から京都3日間

  • 2019.07.11 Thursday
  • 17:09

 京都で入院生活を送る若い友人に会いに行ってきた。京都は久しぶり。朝5時に起きて、今にも雨が降りそうな中、JR岩見沢駅へ。

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 エアドゥで、神戸空港へ。神戸空港は10年ぶりくらいかも。

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 曇り空。モノレール・ポートライナーで三宮まで向かう。空港駅のプラットフォームの床が水で結構濡れている。不思議に思って天井を見上げると照明が、がちがちに錆びている。天井と壁の間に空間があり、天井にアールがついているので、雨が降るとどうしても床が濡れ、天井に雨が伝う構造になっているのだ。こういうデザインをするデザイナーってなんだかなぁ。

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 向こう岸には高層ビル群が見える。こうしてみると札幌って高層ビルはないなぁ。先日行った釜山を思い出す。

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 途中芦屋を通過。芦屋出身の大学生バイト・Kさんのおっとりとした神戸弁を思い出して、駅の写真を撮った。

 12時頃には京都駅に着く。いつ見ても仰天の空間造形。初めて屋上から見た。

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 観光客が多いが、中国・韓国などアジア系が多い北海道と違って、欧米系の外国人も目立つ。最上階のフードコートで、冷麺フェアをやっている韓国料理店があったので入る。

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 さすが国際観光都市、英語・中国語韓国語で説明されている。英語・中国語・韓国語の話せるスタッフがいるとの説明もある。

 韓国釜山でコン・ククス(大豆スープの麺料理)を食べたので、今回は季節限定で・お勧めの豆乳冷麺を注文した。精養軒の自家製豆乳を使った麺料理の可能性を探るつもりもあった。

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 豆乳冷麺の他に、ナムル盛り合わせとチャプチェ・ニラチヂミがつく。1620円は京都ではお値打ち感があるかも……。にらチヂミはあまりニラの入っていない、はやりのモチモチチヂミ。当店のサクサク系とは違う。東京でもこの種の付け合わせで頂いたことはあるが、一番おいしかった気がする。アレルゲンの説明も細かくされている。メインの冷麺は蕎麦アレルギーの注意がされていた。で、これです。

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 バンバンジーの味付けの鶏肉が入って、ラー油入り。韓国冷麺というより中国麺料理っぽいかな。蕎麦入り麺と言いますが……。

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 う〜ん、どちらかというとやや柔らかい盛岡冷麺ですね。韓国で食べたコン・ククスよりは個人的には食べやすかったかなぁ。

 結構おなか一杯。

 

 バスで京都駅から病院の近くまで向かう。鴨川沿いのいわゆる川床がみえる。以前アメリカ人の友人と一緒に行った気がする。

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 面会時間にはちょっと早く病院に着いた。話を盛る京都の友人が言うほど、じめじめも暑くもなかったが、少し歩いたので汗をかいた。病院内の喫茶店でコーヒーを飲む。絵本が置いてあった。

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 魚のシイラの話。どんな魚か知らないけど……。

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 そういえば子供の頃、ひとに好かれたいって、ずっと思っていたっけ。

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 人に好かれないシイラの独り言が綴られ、最後にそんなことはどうでもいいと気づいたシイラ君であった。

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 シイラも人も思い一つで、こころはどうにでもなるって話。ゲーテの言葉でしたっけ。『人は自分が考えている人間になる』

 臨床心理の老碩学・河野良和氏がこれを、『人は自分が思っている人間になる』と臨床心理学的に見事に拡張していますね。友人に会う前にいい本に会えた。

 

 それから、若い友人のいる病棟に向かった。マスクをし、二回アルコール消毒をしてはいる。

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 FBでは会っているが、実際彼と会うのは、数年ぶり。初対面の妹さんがいらしていた。

 あっという間に楽しく有意義な時間が過ぎた京都初日。

ツーリング・旅のスマホ写真2018

  • 2018.11.29 Thursday
  • 00:10

 2018年初秋に北海道を回った。一人の時も、ふたりのときもある。ツーリングもあり、車の旅もあった。

 毎年行くのに飽きることのない風景が続く。

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 桃色の霞がかかる夕暮れ。道央の農村で。

 

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 美笛峠に向かう支笏湖ドライブ中に奥さんが見つけた虹の足。吉野弘の詩を思い出す。

 虹の足   吉野弘

雨があがって
雲間から
乾麺(かんめん)みたいに真直な
陽射しがたくさん地上に刺さり
行手に榛名山が見えたころ
山路を登るバスの中で見たのだ、虹の足を。
眼下にひろがる 田圃(たんぼ)の上に
虹がそっと足を下ろしたのを!
野面にすらりと足を置いて
虹のアーチが軽やかに
すっくと空に立ったのを!
その虹の足の底に
小さな村といくつかの家が
すっぽり抱かれて染められていたのだ。
それなのに
家から飛び出して虹の足にさわろうとする人影は見えない。
―おーい、君の家が虹の中にあるぞォ
乗客たちは頬(ほほ)を火照(ほて)らせ
野面に立った虹の足に見とれた。
多分、あれはバスの中の僕らには見えて
村の人々には見えないのだ。
そんなこともあるのだろう
他人には見えて
自分には見えない幸福の中で
格別驚きもせず
幸福に生きていることが―。

 

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 洞爺湖ホテルの部屋から中之島を望む。

 

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 道東の防雪林。

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 去年この道を、フォーク・オイル漏れしながら150勸幣總った15年前の中古ドカティ2sr1000。ソロ・ツーリングで知床へ。

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 道東・清里周辺。

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 同じく道東・清里で。

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 夕暮に向かう知床・フレンベの滝で。旅先の中国人旅行者と話しながら。

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 日の落ちた直後のオホーツクの海。9月とはいえ気温10度をきる。バイクには少し辛い。

 

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 もうなくなった。大夕張に向かう鉄路。

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 夕暮に向かう夕張の農道で。

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 ドカティを止めて夕焼けを見た。旅の終わり。

 

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 胆振東部地震の日の夕暮れ。

 

 松山千春の歌は説教臭くて好きではないけれど、この女性が歌うと、違う姿でよみがえる。日々を生きる自分自身に呼びかける、なぐさめと希望の歌だったんだ。いかにも北海道の風景と大気が与える歌という気がする。

スマホ写真はむずかしいって、あほかおや爺。

  • 2018.11.26 Monday
  • 23:15

 え〜、使っていたデジカメが壊れ、たかが買って5年で修理もできなくなって、スマホに変えて早ひと月。月日の経つのは早いものでございます。そのうえ、新しいパソコンに写真のデータを取り込むのがまたうまくできません。二重苦でございます。かくして写真のない中途半端なブログ記事ばかり非公開処理で書き溜めております。

 その間慣れないスマホで旅の写真を撮り続けておりましたが、うまくいきません。すぐぶれてしまうのです。手振れ防止がついているので大丈夫なんですが、ぶれたと感じるのが、感覚的に嫌なんですね。こんな写真を撮り続けておりました。

 

 まずこの風景写真、なんだかわかりますか〜? わかった人は天才です。キムチ3人前サービスいたします。

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 えっ、わからんですって?! では厚田道の駅二階から撮った写真です。空に浮かぶ物体は?

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 えっ、まだわからないですって? もうしかたないですねぇ。恵庭のモッツアレラチーズ寺田牧場の青空。二つのUFOか? わかったらキムチ1人前サービスしまひょ。

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 え、まだ?では大ヒント。キムチ取り上げですね。

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 こんな写真を数十枚いまだに撮り続けているおや爺って、才能なし!!(TT)

韓国4日目、一度目の昼食:いま一番人気のピョンヤン冷麺屋・ウルミルデ

  • 2018.09.05 Wednesday
  • 00:36

 歴史的な南北首脳会談が行われ、北のもっとも有名なピョンヤン冷麺の店・玉流館(オンニュガン)の設備を持ってきて韓国のムン大統領に食べさせた日、ソウルのどの冷麺屋も行列ができたと言います。そしてこんな記事が新聞に出ていたと知り合いが教えてくれました。ヘッドラインは、『お前も正しい、おれも正しい、冷麺の嗜好』

 一列目真ん中の黒い麺の冷麺が、玉流館の冷麺です。真ん中のチェックリストは、check1がスープに何を使うか、check2は具材に度の肉を使うか、check3は飾りに何を使うかとなっています。

 

 左側の冷麺群は伝統の強豪店、右の冷麺群は新参の強者店それぞれの麺の粘性度・糖度も数値化されています。

 細かく配合が書かれています。店がそんなことを正直にすべて教えるとも思えないけど、言えることは韓国のスープは大半が牛。その他、豚・鶏の単体か、ミックスであることが分かりました。一方玉流館のスープは高麗雉と鶏のミックスです。共和国でも韓国でも、わたしはもう雉は使わないと思っていました。ただ、日本は北海道、岩見沢の精養軒だけが李朝以来伝統の雉スープを使っていると思っちょりましたが、勝手な思い込みでございました。ブログ読者にあらためてお詫び申し上げます。でも精養軒の場合鶏は混ぜてませんからね。そういう点では異例。岩見沢で高麗雉を育てている青丘園さんとの縁に感謝するおや爺であります。

 

 ちょっと驚いたことは、韓国でもトンチミや水キムチの汁を混ぜない冷麺店があるということですね。韓国でもと、書いたのは、日本の焼肉店の冷麺では、入れないのが普通だからです。歴史的な経過をたどれば、冷麺のスープは冬のトンチミのチェンムル(野菜の発酵液)が始まりでしたから。麺の性質をヨンド(粘弾性)で示しています。蕎麦主体の冷麺のtexture(質感)は、破砕性と稠密性(みっちり感)で判断した方がいいというのが、現在のわたしの考えです。

 

 北朝鮮に行ったことがないので、残念ながら玉流館の冷麺を食べたことがありませんが、いままでもソウルの冷麺はいろいろ食べ歩きしております。今回は、いま一番人気の冷麺専門店・ウルミルデでございます。ぐ〜たらアホおや爺と言えども、手打ち冷麺に、かなりの思想的重量を掛けているので気合いが入るのでございますね。

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 左の写真、おぅ、普段はせこせこ肩を丸めて歩くおや爺ですが、道場破りのようないでたちでございますね。右の写真、11時前だというのにもう並んでおります。仕事はどうした!!地元の人とお上りさんばかりのようでした。

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 左がビビム冷麺、右がピョンヤン冷麺。麺は、神戸の『元祖平穣冷麺』さんの似た感じです。少しざらざらしていて、一程度のゴム感、稠密性はありますが、破砕性は低いですね。如何にも澱粉質を加えた湯練り麺の王道と言う感じです。日本の手打ち蕎麦と比べるとゴム感があり、その分蕎麦粉の風味は薄いですね。ピビム麺は以前食べた『オージャンドン・ハムンネンミョン』の方が勉強になりました。

 

 スープも、元祖平穣冷麺さんと似た傾向です。3日目の夕食食べ歩き・『ポンピヤン』の手打ち冷麺の似た系列でした。そうしてみると、この麺とスープが、日本・韓国のピョンヤン冷麺の王道なのかもしれません。 あぁ、足腰が立つうちに、玉流館のピョンヤン冷麺を一度食べてみたいおや爺でありますね。

 

 精養軒の手打ち冷麺は、色々と蕎麦粉を変えるので、麺はいつも全く同じと言う訳ではありませんが、テクスチャーはそれらの麺と相当違いますね。打ち方・蕎麦粉の配合・その他の粉の配合・麺線の径の違いによるものです。

 スープは、高麗雉だけのスープストックに、5種類の出汁を加えます。これも大きな違いですね。日本蕎麦のように返しを使うのも特徴ですか。肉系もなく、飾り付けもシンプル、手打ち冷麺界の盛り蕎麦を目指しております。盛り付けは今変えようとしています。これは古いタイプの盛り付けです。と言う訳で好き嫌いはありましょうが、精養軒の手打ち高麗雉冷麺、独特の味です。

韓国4日目、二度目の昼食:千年手作り豆腐(チョンニョンソントゥブ)店

  • 2018.09.04 Tuesday
  • 22:28

 韓国食べ歩き滞在日の紹介がバラバラですが、4日目の二度目の昼食は、『千年手作り豆腐(チョンニョンソントゥブ)』に行ってまいりました。韓国の古い家屋をそのまま使っています。

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 けっこういい趣きです。ガラスの割れ具合も東京谷中の生活感が漂う下町風でわたしは好きですね。京都のスカした観光ムードもいいんでしょうが。

 でもトイレはどうでしょう。韓国はまだまだトイレとショーウイドウのガラスへの気遣いが甘いですね、って日本がここ30年ほどとりわけ歴史的な発展を遂げているだけですが……。ハワイのホテルも先進国なのに結構日本と比べるとあれって言うトイレがありますね。

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 ここは手作り豆腐の入った、手作りチョングックチャン(朝鮮の納豆系味噌)を食べさせる地元で超有名な店です。チョングッチャン(チゲ)と海鮮豆腐チゲを注文しました。

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 地元の人たちのみ。

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 下の写真は海鮮豆腐チゲ。さっぱりした味です。海鮮の味がもう少しあってもいいかなと思いました。渡り蟹・小さな海老・あさりが入っていました。ここの豆腐は絹ごし風です。

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 なんどかブログに紹介しておりますが、精養軒のチゲには、岩見沢産大豆を使って発酵させた自家製のチョングックチャンが入っています。朝鮮・韓国料理学の碩学・鄭大聲(チョン・デソン)博士に、朝鮮の味噌について色々お尋ねした時に、言われました。日本でチョングックチャンを作っているのは君のところ以外にないと思うと。わたしのところは小さいときからオモニが作って家庭料理で食べていました。味噌と言えば、テンヂャンは知られていましたが、まだ日本で、在日朝鮮・韓国人にもあまりチョングックチャン味噌について知られていない時代でした。

 

 その味噌を数日前から種付けしていたので、それも兼ねて、韓国の現在のチョングックチャンチゲを紹介したいと思います。

下はチョングックチャン。

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 食べて驚きました。専門店なのに発酵が結構浅いチョングックチャンでした。中身は葱と豆腐とチョングッチャンのみ。具が少なすぎるわりに、チョングックチャン自体に癖がなさすぎてわたしにはちょっと飽きる味でした。ほとんど日本の納豆のような味です。臭いもむかし食べたときほど強くありません。今の韓国の流行りなのか、たまたま発酵の浅い時期だったのかわかりませんが、韓国でも今やチョングックチャンの匂いが敬遠されているので、変化しているということかもしれません。まさに料理評価とは、<本場>の評価ではなく、<その場その時>の時空性を繰りこまねばいけないということかもしれません。

 

 さて今回精養軒で発酵させたチョングックチャンです。

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 左が発酵三日目で二段発酵初日ですね。右がさらに数日経ったもの。表面が乾燥したように見えます。

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 そこから塩を加えて、半年以上寝かせます。すると妖しい上にも怪しい・韓国にもない、岩見沢産大豆を使ったチョングックチャンが誕生するのでございます。

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 左の写真、今は日本食がブーム。韓国のロッテマートにも日本式の納豆が売られています。生納豆(センナット)と言うんですね。

 今回韓国に行って明らかになったスンドゥブの定義。日本語では、寄せ豆腐・おぼろ豆腐と訳されていますが、必ずしもそうではありません。右の写真は韓国の伝統的な豆腐です。イエトゥブ(昔豆腐)と書かれています。もともと韓国の豆腐は相当固い。オモニの話では背中に縄で縛りつけて歩いたと言います。イエンナルトブ(昔の豆腐)とかチョントントゥブ(伝統豆腐)ともいうみたいですね。それに対して柔らかい豆腐をすべてスンドウブと呼ぶようです。絹ごし・おぼろ豆腐・充填豆腐がこのカテゴリーのようです。下の写真は、充填豆腐ですね。

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 クックサンコン・スンドゥブと書かれています。国産大豆柔らか豆腐ってところですか。

デザインプラザ・イン・ソウル:近代建築の衝撃

  • 2018.09.03 Monday
  • 02:32

  ソウル滞在2日目の昼食を食べた後に、東大門市場(トンデムンシジャン)にある旧野球場跡に行った。奥さんの話だと計画を超える厖大な資金、時間ががかかったという。近づいて、デジャヴのように気づいた。高校同期の建築家・Tがソウルに行ったときに撮っていた写真だ!!

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 彼の評価がどうだったか覚えていないが、近づくほどに驚いた。木を用いない公共現代建築で、わたしがこれほど魅かれたものは今迄ないといっていい。広大な建築群に近づくほどに、内部に入るほどに、とてつもなくマッシヴな空間造形に圧倒される。今、圧倒されると書いたが、圧倒されながら、同時に我ながら驚くほど心が、解放され、安らぐ・いつまでも居たくなる空間なのである。こんな経験は初めてだ。近代建築の構成素材は、コンクリート・ガラス・鉄(金属)とするそうだが、まさしくこの3要素でこれほどのものができるのである。

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 巨大な像わきの国旗が残念だ。これがなければもっといい空間なのに……。

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 ひとの歴史や未来を感じる。

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 一緒に行ったバイトの皆さん。

 

 そこに二体の巨大な像が建てられていた。それがまたいいのである。誰の作品か忘れたが、この巨大な建築群に拮抗する素晴らしいものだと思う。

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 こちらは、flower blossom(開花)と言う題名の作品。もう一つはroad(道程)というタイトルだったような……。

 今回の旅行の直前にデジカメが壊れて、写真を自分で撮ることができなかったのが残念だが、わたしの力量ではとてもこの建築群をうまく写真に収めることは不可能だったろう。

 

 どうしても夜のデザインプラザも見たいという欲求を抑えることができない。バイトのみんなはつまらないだろうから、夕食後ホテルに戻って、奥さんと二人で行くことにした。カメラは奥さんのスマホ。結局一枚も撮ることはなかった。わたしのカメラの腕では到底無理なほど夜も素晴らしい空間だった。

 

 けっこうな人がいる。日本からわたしたちふたりが来て、この空間を、夜、歩いているのが、摩訶不思議なような自然なような気持だった。それまで一度として言わなかったのに、亡くなる直前、病室のベッドの上で、突然アボジがコヒャン(故郷)に行ってみたいと言っていたっけ。

 デザインプラザはいくつかのゾーンに分かれていて、わたしの一番のお気に入りは、博物館エリア脇の広い階段から地上に上っていく造形空間なのだが、そこを登っていくと、ピアノの曲が流れてきた。上にあがるとピアノが置かれていた。

 若いカップルがふたりで弾いていたのだ。初めて聞く曲だった。建物に反響しながら聞くその曲は夜のそこにふさわしい気がした。あまり感動したので、弾き終えた二人に拍手を送り、背後から声をかけた。

 なんと言う曲ですか? 

 驚き、少し恥じらうように、若い男の子が、プレインエイジアのリミックスですと英語で答えてくれた。ぼくらは日本から来ました、演奏にすごく感動しましたよと、英語で応じた。若い二人は嬉しそうに、わたしたちが上ってきた空間とは別の・薄暗がりの広い空間の中へ去って行ったのだった。そういう会話も自然に感じられるほど気持ちのいい場所なのだろう。

 この巨大な空間を見られただけでも十数年ぶりに韓国に来られてよかった。ふたりで夜の賑やかなソウルを、道に迷いながらホテルへ帰った。

 いつ完成した建築群かもわからないのだが、残念なことに打ちっぱなしコンクリートの劣化が進んでいた。建築の素人なのでよく分からないのだが、揺れや歪みを逃げるために、コーキングで逃げる部分があるはずなのに、そういう処置が施されていないように見える。

2017年初めての紅葉:道道141号

  • 2017.10.13 Friday
  • 11:27

 苫小牧にある超繁盛店マルトマ食堂と手打ち蕎麦店に行ってきました。飲食店をやっているので、違う業種でも食べ歩きをしなければいけません。手打ち蕎麦は、新蕎麦時期に特によく行きます。同じく蕎麦粉を使う精養軒の手打ち冷麺との食感を含めた違いを確認する必要があるからです。先日三笠高校で講演会がありました。地元農家と力を合わせて新しい食材としての魅力を作り上げる山形の奥田政行シェフです。面白く学ぶことの多いお話しでしたが、非常に身につまされる話があります。

 『夢や志を持つ調理人はいっぱいいた。けれど店を繁盛させなくてはそれを実現させることはできない。』

 奥田シェフは彼のかかわったすべての店が超繁盛店になっているそうです。

 『ひととひとのつながりを大事に。約束を守る。信頼する。』

 それについて、失敗した、ある有名なシェフの話をされていましたね。

 

 わたしは人づきあいが苦手です。精養軒は経営的に全然甘い。わたしたちのようにバックのない人間は、最低限の社交性や政治性がなくちゃだめだなぁ、と思わされたことでした。

 

 店中、天井まで、訪れた有名人の写真や色紙が貼られていたマルトマ食堂を後にして、道道141を通って、樽前山・支笏湖わきを抜け岩見沢に帰ることにしました。今年初めての紅葉を見れるかもしれません。晴れた日の紅葉もいいんですが、雨の日の紅葉もなかなか風情がありますね。モノトーンの空と雨に濡れた道路。

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 紅葉と一言で言えても、一つとして同じ色彩がありません。

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 黒い幹と枝に、対照的な色彩の世界です。

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 あ〜、いい気持ち。なんて奥行きのある色彩の世界でしょう。

 右コーナーを回ったところで、道路わきに車を止めて、見知らぬ老人が、雨の中、木から次々に舞い降りる枯葉に、両手を広げて触れようとする不思議な光景に出合いました。

 一期一会のおじいちゃん、達者でね!!

千歳meon農苑 近さんのこと:『ひとは見たものを記すが、わたしは記したものを見るのだ。』

  • 2017.07.25 Tuesday
  • 23:14

 今年初めて奥さんと、休みの日にタンデムツーリングをした。彼女はバイクの後ろで寝る癖があるし、二人乗りはソロとは違って事故を起こす訳にはいかないので慎重を期して、近場のニセコに行くことにした。小樽周りで、余市へ。尊敬するニッカの創業者・竹鶴と奥さんのリタゆかりのニッカウイスキー蒸留所内の二人の家を見学した。こころざわつく日が多いから、ふたりの苦しみや喜びに近づくと、落ち着くのだ。

 

 翌日ニセコひらふから、美笛峠を越え、支笏湖のレイクサイドを抜けて千歳に向かった。途中近さんのmeon農苑に寄ることにした。

 着いたら看板が。

 あちゃ〜、閉まっている? よく見ると都合で食事はできないが、飲み物はあるとのこと。

 奥さん、岩見沢にいた頃と全く変わりません。今日は、看板を見て皆さん帰られるので、開店休業です、とのこと。

 コーヒーとココアをお願いした。ゆったり、二人で飲んでいると、庭園のはずれに近さんらしき人が見える。仕事が一段落したのか、こちらに近づいてきた。去年大学以来の友人が東京から来たのでここに案内したのだが、そのときよりさらに痩せていて驚いた。

 痩せてはいたがすごく元気。

 

 ボランティアで、3年間、友人のワイン醸造所の庭作りにをやっていて朝6時に岩見沢を出て余市へ行ったりで、毎日15時間は働いているかなぁ。その間新潟の友人の庭づくりもやってすごく忙しいの。でも11月から4月まではヒマだから、体重も増えるんだよ。今高校時代の体重に戻って53kgだけど、冬は65kgくらいになる繰り返し。

 

 そんなによく仕事できますね。エネルギッシュなんだなぁ、と思わず言ってしまうわたし。

 

 いや〜、もう70になるんで、ちょっと仕事をセーブしようかなって思ってるんだけど、動けるうちはやらないとね。

 

 何にでも、どうでもいい悩み方をして、力のないウルトラマン(←それじゃぁ、ウルトラマンじゃないだろう_| ̄|○)の3分後のように、すぐエネルギーの切れるわたしとは大違い。近さんのお話しを聞くだけで、居ずまいを正される。

 岩見沢の「わたしの部屋」を閉められて、札幌で店をやり、その後千歳で年来の夢5000坪のmeon農苑を始めらられて13年。途中で一度お伺いしたときは、これは絶対無理ではないか思った。そして3年前meon農苑に行って、度肝を抜かれた。この目の前の光景が、あの時、見えていたんだ、近さんは。

 その時の最初の近さんの、いつものゆったりとした笑顔の言葉は忘れられない。

「(来るのが)遅かったね。」

 わたしには、(わたしが見通すのが)遅かったねと言われているような気がした。どの分野の学者の言葉だったか、わたしの好きな言葉に『ひとは見たものを記すが、わたしは記したものを見るのだ。』がある。わたしにとって、近さんのmeon農苑だって、湯川秀樹の中間子論やニュートンの微分論と同じだ。

 

 余市の友人のワイナリーもぜひ見に行って、素敵だからと念を押されて、カードを渡された。人を送るからと、近さんは出ていかれた。

 近さんが座られていた椅子。近いうちに行ってみますね、近さん! 

 お話をうかがえてよかったです!!

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