厨房の主・T橋さんの釜山(プサン)旅行;まさかアートリサーチになるとは。

  • 2017.05.27 Saturday
  • 02:20

 「もう書きました?今週までね!」と高さん(おや爺注:本当は書かないと旅行代実費ね、と五寸釘を刺した。手)に急かされながらようやく釜山での3泊4日を振り返ります、アルバイトのT橋です。

 私は教育大で美術を専攻しています。今回連れていって頂いた釜山旅行では、自分の意図しないところで自分の制作にとても参考資料になるような見聞が豊富にありました。その部分においても今回プレゼントしていただいた旅行は感謝です。

 

ヾ攅駑鼠について

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 (引率者注:ユガネのタッカルビ。ソウルのユガネと違って、キャベツがが入らず長葱が入る。鍋の周りのへこみににとろけるチーズを入れてつけて食べる。)

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(引率者注:ソムジンガンのシジミ汁定食。サバの辛い煮付けなど。)

 お店ではお客様のいるホールでもお仕事をさせていただいてますが、私が基本的にしているのは厨房でのお仕事です。なので、ほかのバイトの方たちよりも仕込みや調理の現場を多く目にしています。そのため今回は高校生の時に修学旅行でソウルに行った時にはなかった、韓国料理に対する興味がありました。ただ美味しいものを食べるというよりも、自分の働くお店の料理との違いを感じたり、また同じところを見つけたりするのが面白かったです。特にいつも味見で食べているキムチはわかりやすく、行く先々でテーブルに並びましたがどこのキムチもちょっとずつ味が違っていて、日本で食べるものよりも全体的に酸っぱいのが印象的でした。(おや爺注:基本的に、乳酸菌発酵であるキムチは酸っぱくなってから美味しくなるという感覚です。栄養学的にも正しいのですが、日本では大手の漬け物産業が発達して、発酵食品としての漬物ではなくなっていますね。また大都会のソウルでも、若者たちはあまり酸っぱいキムチを食べなくなっているようです。和食であれ韓食であれ、食も一つの文化ですから<本場>という<場>が同じであっても、<時>代とともに変わるということです。)

 

 釜山では、屋台の料理やちょっとお酒を飲めるような小さなお店の料理、しっかりとした焼き台があるお店の料理など、各店舗の雰囲気と出てくる料理にそれぞれ違った個性があるのを感じました。来ていた現地のお客さんを観察したりするのも面白かったですね。札幌で探してもなかなか見つからないようなちょうど良く呑める飲食店が韓国にはたくさんあるかも!と個人的には韓国の飲食文化の手軽さの発見に満足しました。
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(引率者注:ちょっと冒険したT橋・Kコンビであります。繁華街ソミョンの屋台。おでんとトッポキ。)

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(引率者注:ナッチポックム。牛ホルモン入り。臭いか心配したけど、非常においしかった。

 

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(引率者注:アワビ粥。韓国のもやしナムルなど。岩見沢産大豆を使った、精養軒の自家栽培もやしが、別格に大きい(おいしい)のがわかります。←自慢hirasan

▲ュウリのパックは実在した(韓国式垢すり)

 釜山三日目の朝、前日の夜に後輩バイトのKさんがチムヂルバン(韓国の低温サウナ)に行きたいとの希望があり、近くの温泉施設に行くことになりました。さらにKさんは前もって高さんから「韓国の垢すりで恥を捨ててきなさい。」と言われていたみたいでその垢すりもメニューに加わりました。私も元々温泉が好きで、韓国ドラマにも時々出ていたチムヂルバンは一度試してみたいと思い行くとなった時には楽しみにしていました。(この時はなぜか垢すりは彼だけが体験するものだと思っていました。)

 

 ホテルを出てから数分で目的地に着き、さっそくサウナだ!と脱衣所に向かうとなにやら奥さんが私の垢すりの予約をお姉さんに申し込んでいました。「え、、、木幡さんだけじゃないの?!わたしも恥を捨てるの?!私のチムヂルバンはどこ!」そもそもその温泉施設は私たちの思っていた韓国ドラマに出てくるニュータイプのサウナがある温泉ではなく、少し古い味のある銭湯だったみたいで、頭に可愛い形のタオルを巻いてゆで卵とシッケを片手にくつろぐようなニュータイプの施設はその場所からもう少し先を歩いたところにあったらしい、と後で奥さんに言われました。

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(引率者注:銭湯受付)

 まさかの垢すり体験コースの生徒に昇格してからというもの、これから自分がどうされてしまうのかという不安の中(おおげさだと思われるかもしれませんが、恥を捨てることができるようなアカスリと聞いて何をされるかなど一ミリも想像できず、今日はここで死ぬんだと思ったくらいです。まだ21ですからね!)、パッと見からして迫力のあるおばさんに手を引かれ奥さんに見送られながら、奥さん一人にしないで〜と思いながら入浴スタート。浴場は日本の銭湯と雰囲気は似ており、全体の端っこに垢すりスペースが設けられていました。ここで重要なのが”仕切りのカーテン”という概念がそこにはなかったということです。日本の温泉施設でもアカスリをしてもらえるようなところは幾つかありますが、そのような場合は大抵設けられたスペースにはカーテンがあるのが日本では一般的です。その環境のなかで育ってきた私には、ノーカーテンに戸惑っている暇もなくなされるがままに自分の感情は二の次でした。(引率者注:いつもクールなTさんが、不安のタスケテ・オ〜ラをビシバシ出して連れて行かれる姿に、一緒に行ったパートのFさんと大笑いでした。ちゅん晴れ)

 

 垢すりに入る前に、私の担当してくれたおばさんがいきなり顔に冷たくひやっとするものを載せていきました。その匂いから徐々にそれがなんであるのかが分かった時、認識している数少ない韓国語で「オイ(きゅうり)?」と聞いてみると本当にそうだったみたいで、実際に韓国ではキュウリのパックは用いられているんだということを知りました。キュウリの香りがするような美容パックが売られているのは知っていましたが、まさか実際に使われているとは。あの栄養価の低いキュウリのポテンシャルの高さを認めました。一方私が2文字ではあるけれど韓国語でコミュニケーションを取ろうとしたのを見てからか、恐ろしく見えていた韓国人のおばさんと急に距離が近くなり、ちょっとしたコミュニケーションの中で結果的に最後は何かを認められたような感じがしました(向こうは所詮商売だけど)。

 

 顔の皮膚が刻んだキュウリで埋まると本題の垢すりです。本能からか痛いものだと覚悟していましたが、長年この仕事をやってきたであろうおばさんはやはりプロでした。数分もしないうちに韓国に来たら垢すりをするべきだとさえ思ったほどにとても良かったのです。全身が終わると最後に荒手のマッサージで終了しました。最後完全に油断していた私はその力加減に驚きましたが(マッサージと言うよりもただ叩いていると表現したほうが適切)、韓国のおばさんの優しさに触れることができました。このメニューはおよそ30分で終わり、料金は日本円で約二千円でした。奥さんは激しくビビる私を一人脱衣所に置いて、そこから少し歩いたところで見つけた小綺麗な温泉施設を見た時「こっちだった。」と思ったと言っていましたが、きっと友達なんかと一緒に来る機会があったとしてもあの激しいおばさんたちに囲まれるような経験はできなかったと思います。(おや爺注:こういう考えの人は海外旅行で新しい見方を自然に感じたり、旅行をこころから楽しめると思いますね。顔)はじめは本当に不安でしたがもう怖いものは無いような気さえしています。機会があれば是非また行ってみたいですね。

 

4点酳顕渋

とても印象的だった場所の一つに甘川(カムチョン)文化村(引率者注:朝鮮戦争で北から南に流れてきた人たちが山肌にかたまって住んだ村らしいです。)があります。そこは言ってみれば、住民の町おこしの結果観光地になった住宅街です。

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 あの小樽以上の坂が続く中、その村は隙間があればと言わんばかりに建てられた民家がひしめき合っていました。その高密度な空間は、人口密度が非常に高い韓国そのものを見てとれた気がします。写真で見て分かるように、個性の溢れる色彩が各個人の家々の外壁に塗装されており、フォトジェニック(写真映え)を狙う若者の観光客にはもってこいの場所です。眺めの良い場所からその村を見ると普段は体験できない非日常を感じずにはいられませんでした。しかし、カラフルな住宅街に自分が一歩足を踏み入れるとそこには住民たちの生活感や匂い、温度や呼吸など、外側から色の綺麗さだけを見た時とは全く違う景色を垣間見ることができました。

 

 内側からの視点と外側から村をみた時の視点、つまり生活する住民たちの視点と観光客の視点とで全く別のものを見ることができるとても興味深い村でした。私も最初は村全体を展望台のような場所から眺めるだけなのかと思っていましたが、実際に住民が住む生活空間それ自体がアートになっていたので洗濯物の間をくぐったりもしました。それくらいプライバシーもすれすれ。中に入れば入るほどカラフルな色に隠れていた本質的な素材が見えてきて、自分の制作においてとても勉強になりました。この甘川文化村の町おこしプロジェクトはとても成功しているんじゃないかと個人的には思っています。

 

 ここで書いた出来事は3泊4日のうちの一部です。韓国に来たのは高校生の時以来二回目でしたが、やはりたった一人で垢すりおばさんに立ち向かうことができたところには自分の成長を感じました。お願い 楽しい旅行をありがとうございました。

精養軒前へ編:お口直しの大根サラダ

  • 2017.05.26 Friday
  • 13:29

 去年から、おまかせのコース料理でお出ししていた・精養軒の比較的新しいメニュー『お口直しの大根サラダ』。今はお薦めに入っていることもあり追加注文も多いメニューです。ドレッシングは精養軒の自家製梅ドレッシング。シンプルな料理なので、大根の食感も非常に重要な要素です。

 プラス、お店の料理というのはインパクトも大事でありますね。そこで、大根をあ〜でもない、こ〜でもないと切り続けて、最近出した結論が現在の大根サラダでございます。シンプルとはいえ、そこは精養軒、大根に少しかかっている赤いものがポイントでございますね。何かって? それは、ヒ・ミ・ツ。ちゅん

 美術系学生・Tさん渾身のドレッシング・アートでございます。手

こころの筋トレ 友人への手紙

  • 2017.05.22 Monday
  • 10:51

 

『Eさん、今晩は! 今日はずっと考えていたことを含めて書きます。長くなるのでお許しくださいね。

 前に書いたかもしれないけど、結局商売のストレスの90%以上は人間関係だというのは本当だね。英語でも昔は人事部を、human resource(いわば人材部門) と言っていたのを、今はhuman relations(人間関係部門)ていうくらいだからね。ぼくも、あほな人間と一緒に仕事するくらいなら、ひとりでやる!って昔は思っていたんだ。だけど、自分の子供が大きくなり、奥さんの生き方に影響を受けたのもあるんだけど、人に対する見方がちょっと変わったかもしれない。

 

 何度言っても同じ失敗はするし、前もって勉強しようとしていないように思えて、誠実じゃぁないって最初は思ったんだけど、彼独特のまじめさもあることに気づいたんだよね。それから彼も変わり周りのバイト達も変わってきた気がする。

 

 <気力が衰えてる感じ。もう商売はいいやって思っちゃう。残り少ないんだから、もっと楽に生きたい>って、Eさんも書いているけど、たぶん僕らの年代の共通の想いなような気がする。大学時代の友人たちが同じように言っているからね。でもね、客観的に、商売・仕事をやめて、これからもっと楽な生き方をしたにしても、多分同じ精神(感情)状態なら、ぼくらは<楽に生きる>という感じになれない気がするんだ。先の見えない社会だし、戦争の足音は確実に聞こえるし、ぼくのような人間の居場所なんてなくなるんだろうなという気がひしひしとする一方で、自分自身の命の先は逆に暗算できる引き算のような気になっているからなんだと思うんだ。

 ひとは死を目的とすることができない、といったのは誰だったかな、同じようにひとは本当は、絶望することもできないんじゃないかって思うんだよ。言葉では言えてもね。今日本で、毎年3万人以上の人たちが自死しているよね。とても他人事と思えない。大変な数だと思うんだ。

 ひとも類的生命体の一つだから、他の生物と同じように人間の内部に生存本能があるはずだから、自分が嫌になって、死にたくなる・もしくはそういう属性を持つほど自分を追いつめるのは、本来的にありえないはずなのに、現実は、なぜそうなってしまうのか。
 それは、感情的主体自己(感情の観念的二重化)を見失っているからなんだというのが世に知られていない・独創の・日本の心理臨床家・K先生の発見なんだと僕は思っています。


 観念的自己疎外(観念的二重化)を法や国家論に観念論的に応用したのはドイツの巨人哲学者ヘーゲルですが、それを唯物論的に改作したのがマルクスだと最初に指摘したのは、独学・独創の学者、三浦つとむです。
 三浦は言語学者として、東大の時枝誠記教授の言語過程論を発展させ、表現と認識・意思論に観念的自己疎外の働きが持つ重要性を指摘したんですよ。K先生は、たぶんマルクスやヘーゲルのことは何にも知らないから(本当はわたしも知らない……)、観念的自己疎外(観念的二重化)とは言っていないけれど、彼は、うつ病などの感情コントロールの実践的療法に、それを知らず知らずに応用し、心理臨床学の分野であらたな解明をしたんだというのがぼくの考えです。

 3年くらい前に精神的に結構追い詰められた状態になった時があってそのとき、学生の頃読んだ・シュルツ自律訓練法の日本の最初の導入者として知っていた熟練の心理臨床家の、最新の研究を知ったのです。ぼくは骨の髄まで科学理論の信奉者なので、宗教や、瞑想・禅やヨガみたいなものを、尊敬はしていますがそのまま認めることはないんだけれど、かれの理論は独創的で、三浦や時枝とともに、いずれ世界的認められる学者だと思っています。前回Eさんのところに寄ったとき、実は、かれにお会いするのも主要な目的の一つでした。残念ながらその時はK先生は80歳ををとうに過ぎて・もうすでに学者として・心理臨床家としての存在ではなくなっておりましたが、お会いできてよかったと思っています。なにかとりとめのない話になりました。Eさんの手紙に触発されていろいろ書いてしまいました。ではまた。ご自愛ください。』

 

 古い友人たちから手紙が来て、その内容が同じことに驚きます。 時間に追われ、生きる時間も限られてきたのに、もう少し楽に生きたい、仕事をやめたいというのです。多分年齢的なこともあるのでしょう。息苦しい時代になり、先が見えない気がしてきます。先が見えないことは若いときも同じでしょうが、自分の年齢的な先が見えているのがちがうということでしょうか。

 

 お前はどうなんだと言われれば、似たようなものですが、おや爺の場合、歳をとってひどくなったものの、若いころから時々ヘンテコになっていますからね。気分的な変動が激しくなり、それを止めることが年々難しくなってはいました。歳をとった今になって、若い頃はまだ若さの力で、それを克服していたことを知ったのです。さすがにこのままでは気持ちよく・快活に年をとれなくなってきたので、去年から本腰を入れて自分で何とかする方法を探し始めました。

 題して<こころの筋トレ>です。 楽しめない自分を楽しむ迷走(科学的瞑想)をやり始め、記録をとってきました。どういう点に注意してトレーニングいるのかを書きとめていこうと思っています。皆さんのお役にたてればうれしいんだけど、さてどうなりますか。←でもこれって、焼肉屋のブログと何か関係があるの?hirasan←何もねぇよ!!!(・∀・)○

2017年初めてのショート・ツーリング:羊蹄へ

  • 2017.05.17 Wednesday
  • 23:42

 休みの日がいつも雨。バイクシーズンの初日はまだライディングが定まらないので、雨はつらい。午前中に市役所の用事を済ませ、お昼12時ちょうどの出発となった。

 今日、岩見沢は晴天。下はユニクロで買った薄いエア・ジーンズ。峠は寒そうだが、面倒なのでそのままで行くことにした。上着は、ライダークラブに所属していた市役所を退職されたKさんから譲り受けた。クシタニの・古くていい味の出ている皮のライダーズジャケット。今流行りの皮ジャンに比べるとぶ厚く、その分とてつもなく重い。

 

 市街地を過ぎ、もう、ところどころ田圃に水が張っている長沼を抜け、アップダウンの多いうら道を走る。ときどき農作業のトラクターが道をゆく。驚かせないようにゆっくり追い越す。何と言っても農家の人の道路ですからね。役立たずのバイクは肩身を狭くしなくちゃいけません。

 70kmくらい走り、千歳を過ぎると、両脇を緑に覆われた、長い道に出る。このルートで、ライダーの気持ちが高揚する、最初の素晴らしい道だ。体中で初夏の匂いや色彩を楽しめるのだ。そこからギヤをシフトダウンして、左に折れ、すぐ右折して5速までシフトアップしながら美笛峠に入る。まっすぐに伸びた木々の隙間から、右手に支笏湖が見える。湖上の空は、千切れ雲が多いためか、今日は鉛色の湖面だ。この湖は天候によっておどろくほど違う貌を見せるのだ。厳寒期の、人を寄せつけない冬の支笏湖の姿は、いま想像もできない。遠くの山並みには岩肌に雪がまだへばり付いていた。

 

 目の前の空には、季節にはまだ早い、鉛直がやや短い積乱雲がみえる。陽の光りを受けている部分と影になっているところが幾つも重なって、3Dの立体映像の様だ。遠くの山肌がみえる。淡い新緑と紅葉の残った木々の間のワインディングを、右に左に気持ち良く旋回しながら登りつめてゆく。ヘルメットのシールド越しに、ときどき、峠の湿った緑の匂いが流れ込んでくる。どのくらい経ったのだろう、30分くらいのところか、大きく右に回ったところが、上り最後のコーナーだった。

 突然目の前がひらけて、息をのむ頂上の風景が広がった。頂上なのに、空も雲も相変わらず遠いまま。だが休まず下りの緩いループのワインディングを幾つも慎重に走り抜け、峠を終えたあたり、正面に突然、蝦夷富士と呼ばれる羊蹄が姿を現した。

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 左手に羊蹄山を見ながら、京極まで走る。またしても道に迷った。自転車の女性に道を尋ねる。吹き出し公園で水を飲み、普段吸わない煙草を一本とりだした。冬の間北海道はバイクが乗れない。半年ぶりの重いクラッチ操作の繰り返しで左手の関節が痛くなってきた。午後4時半過ぎ。バックミラーに映る羊蹄山を背に車のまばらな道を疾走する。

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 後は、緩やかな高速コーナーが続く2車線の山中峠を走り、定山渓を経由し、帰るだけだ。

 

 大学時代の友人宅の近くを通った。午後6時前、まだ明るい日差しの中、バイクを止めて電話を入れた。『会わないか?』『悪い、まだ仕事中なんだ。』

 

 いつもの国道12号線に入る。それほど車は多くない。夕日の頃は、江別大橋の手前から石狩川と函館本線の線路を見ながら素晴らしい光景が広がるのだが、今日はまだ早い。日が西に傾いたためか、わたしとバイクの走る影は、両側4車線に跨って向こう端まで伸びている。巨大なガリバーのようだ。その影を視野のすみでただ追っていたら、ライディングの緊張感とともに、気分がゆったりと落ち着いてくるのがわかった。今やり始めている・独創の心理臨床家が発見した療法と同じだ。影も自己の反映だから、今ある対象自己(ここでは影)を、ただあるがままに、主体自己が見ていると、こころが落ち着く現象だ。

 へぇ〜、結果を考えないと、心の働きってすごいもんだな、新しい確信を得た気がして思わず独り言が口に出た。

 

 無事岩見沢に到着。本日の距離334km。左手首と親指の付け根が痛むけど、初回にしては上出来だ。1時間ほど市営のジムでトレーニングをしてから、なごみ温泉の電気ぶろに入って体を休めよう。

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2017年友達んち山から採った行者ニンニクのチヂミ

  • 2017.05.16 Tuesday
  • 01:31

 毎年高校時代の同期・Tが時期になると、自分のところの山に出る山菜採りに誘ってくれる。北海道春の山菜の王者・行者ニンニクが密生しているのである。ここの行者ニンニクは、他のものと香りが違う。味は行者ニンニクそのものだが、まるでハーブのようないい香りがするのだ。毎年行者ニンニクの4升漬けを作り、焼野菜の盛り合わせに、この時期だけ添える。バイトには、山採りの行者ニンニクであることをお客様に伝えるように言っているのだが、先日はお客様に伝えなかったようで、食事を終えられたお客様に、ものすごく甘くておいしかったけれど何ですかと聞かれた。そうでしょう、行者ニンニクとは思えないでしょう!

 この記事読んでるかい、Tよ! 山の持ち主より評判がいいぞ!!ちゅん手

 

 もう一つは、チヂミに使うことです。朝鮮料理のチヂミで代表的なものに、ニラチヂミがあります。でも行者ニンニクは、たぶん韓国・朝鮮にありますまい。←よく知らないけど、聞いたことがない。本州でも聞かない。とするなら数年前から精養軒で作っている行者ニンニクのチヂミが、世界初では!!風←全く根拠がない、けど、たぶん正しい、と思う。

 

 え〜、ここまで書いて、すみません。もう品切れです。Docomo_kao18←もっと早く紹介しろよ、おや爺よ!!ムスっhirasan

 

補注:‘覗陬ぅ魅汽侫薀鵑抜岼磴錣覆い茲Δ肪躇佞靴泙靴腓Α詳しくはこちら→http://www.tokyo-eiken.go.jp/assets/plant/inusahuran.htm

 

   茎の根元に赤い皮が付いているのが行者ニンニクです。

 

 

5月15日から18日までの4日間はお休みです。

  • 2017.05.15 Monday
  • 15:25

 5月15日から18日までの4日間はお休みします。

 

 精養軒は、アジアに位置する日本、その中に位置する北海道、さらにその中の岩見沢で、精養軒でしか味わえない料理を目指しております。精養軒が、現代韓国料理とどう違い同じなのか、どういう料理を目指しているのか、働いている方にもわかってもらいたいおや爺であります。パート・アルバイトの方と恒例の韓国研修旅行に行ってきます。戻ってきたらバイトの皆さんの旅行記をブログに掲載します。

 

 旅行の前にバイトの皆さんに言うことは同じです。海外旅行の秘訣は、違いや同じ点を、まずは価値判断しないで、楽しむことにつきます。よろしければ以前の記事(『韓国人の民族性』)をご覧ください。

 そう言えば若いころ読んだリルケの詩に『旅のこころ』っていうのがあったなぁ。いい詩で心に沁みたけど、部屋のどこに行ったのか探せません。どなたか知っていますか?

 <旅のこころはたった一つ/おのれ自身を旅すること>って詩句があった気がするんですが……。

落語へのお誘い

  • 2017.05.09 Tuesday
  • 22:57

 休みに温泉につかりに行ったときEテレを見ました。落語入門:落語the movieという番組でした。落語は一人でやるものですが、それを映像と重ね合わせて、落語を楽しむ入口にしてもらうという発想です。なかなか良くできておもしろいものでした。探したらユーチューブにあったので、ご覧ください。

 さて申すまでもなく落語は日本独特のものです。独りでいろんな役を演じる、扇子一つでいろんなものを表現するなどの色々な約束事があります。普段わたし(たち)はそれを当たり前のように、何気なく受け入れていますが、落語文化のない人たちにとっては、当たり前ではありません。それは、次の英語で解説する落語をみるとよく分かります。分かりやすい英語なので、ちょこっと我慢してみてください。結構面白いもんです。こういう映像をみると、落語って憲法9条と並んで、日本が世界に誇る文化だと思いますね。手

 ついでに以前このブログで紹介した落語『たが屋』もユーチューブで見つけたので載せます。時間のない方は6分50秒からご覧ください。

 

 五代目志ん生版もあるのでよかったら聴いてみてください。志ん生の枕を聞くと、江戸時代の侍が、テレビや小説で描いているより、本質的には野蛮で、現代の『葉隠れ』なんて冗談じゃないって思っちゃいますね。ところで現代のお侍さんて誰なんだろう? おらぁ、商人(あきんど)でけっこうざんす。hirasan

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