詩の旅:友人からのメールで。

  • 2018.02.23 Friday
  • 08:10

 今年3月で教師を退職する学生時代からの友人が、今朝ちょっと前にメールを送ってきていた。彼は毎日の授業のはじまりに、詩を読んでいるのだが、今日はこんな詩だと紹介してくれた。

1年国語科 2月の詩11


  空をかついで  石垣りん

肩は
首の付け根から
なだらかにのびて。
肩は地平線のように
つながって。
人はみんなで
空をかついで
きのうからきょうへと。
子どもよ
おまえのその肩に
おとなたちは
きょうからあしたを移しかえる。
この重たさを
この輝きと暗やみを
あまりにちいさいその肩に。
少しずつ
少しずつ。


鑑賞
たとえ、今日が思い通りにならなくても、明日に思いを移しかえながら生きる
ことができる。どんな夜だって、明日に望みをつなぎ、眠りにつきたい。明日も
また、空をかついで生きよう。肩を寄せ合える人と、肩を寄せ合える距離でなく
ても、心で、言葉で肩を寄せ合える人と。同じ空をかついでいこう。誰の肩にも、
いつも、ずっと空がある

 

 嬉しくて返事をかえした。

朝にいい詩をありがとう!! これは知らなかったよ。<こどもよ>とは現在の自分のことでもあるんだよね。大人は過去の自分かもしれないけど、いつだって、いまここにいるひと(おとな)の存在は、先のことはわからない小さな健気なこどもなんだから、自分だからっていじめちゃだめさ。ブログに使わせてもらうね。
 

今年初めての自家製タンボクチャン(朝鮮の味噌)作り。そして最後かも……。

  • 2018.02.20 Tuesday
  • 00:01

 大豆もやし栽培用に農家の松本さんから大豆を50kg買ったので、それを使って、今年初めて自家製のタンボクチャン(朝鮮の納豆系豆味噌)を作ることにしました。松本さんちの大豆を使った自家製日本味噌はすでに店長が作っています。

 30年近く学生時代に買ったゼネラル製炬燵(もう40年以上前のやつ)を使って発酵させていました。先日精養軒に程よいサイズの小型発酵器をネットで見つけたので、もしかしたらこれが最後の炬燵発酵になるかもしれません。←火事の心配もありますからねぇ、何せ40年前の暖房器具ですからねぇ。ムスっ

 

 今回は二種類の枯草菌で行きます。韓国でも最近はタンボクチャンの激烈な臭い(納豆の百倍は臭い)を嫌う若い人が増えて、臭いの少ないものが出ております。と言ってもけっこう臭いとパートのFさんの弁。

 

 まず松本さんちの美味しい大豆を茹でます。

 水切りを洗浄殺菌してリードペーパータオルを敷き、熱々大豆を入れます。それから韓国と日本のを区分けして接種。

 その後ゼネラル炬燵発酵器へ入れて、毎日発酵状態を確認します。どうなるかなぁ〜。うまくできるといいな。お願いお願い

2017年から2018年に向かって:北海道新聞の記事から

  • 2018.02.19 Monday
  • 00:40

 去年の末から今年にかけて、北海道新聞で心に残った記事がいくつかあります。どうまとめるでもなく記事をハサミで切り取り、残している記事。古い順に載せてみます。

 2017年11月19日(日)の記事から。

 2017年12月11日のふたつの記事から。

 最後に、今年2018年1月31日の連載コラム<いのちのメッセージ>から。奈井江町の町医者として信望の厚い方波見先生のこのエッセイはいつも読んでいます。奥行きのある分厚い知識と深い人生経験に根ざした豊かな言葉が、いつもそこにあります。

 百歳の、奈井江町在住の歌人・千徳トシさんの短歌が紹介されています。

 

 木魚鳴る寺の隣にこの朝のくりやに葱をきざみつつおり

 

 隣の寺から、いつもの朝、いつものように、僧がたたく木魚が聞こえてくる。朝ご飯の用意で、葱を刻みながらそれを台所で耳に感じている喜び。誰もが持っているはずの・生きている・過ぎ去り二度と来ることのない・いつものひと時。

 先の戦争に反対し、投獄・拷問された詩人・菅原克己の詩「朝の挨拶」に通じる、市井を生きるひとびとの、日々の豊かで、かけがえのない一瞬を切り取った、こころに沁みる作。

 あっ、でもおや爺、葱の入った味噌汁苦手なんだっけ。hirasan

岩見沢産大豆の厳寒期自家栽培の問題

  • 2018.02.18 Sunday
  • 11:48

 単価が安いとはいえ、自家栽培大豆もやしナムルは、精養軒のオリジナリティを確保する、韓国にも、日本の焼肉屋にもない・大事なメニューの一つです。

 厳寒期に急激に発育不良を起こした精養軒の自家栽培もやし。最大569粒(大豆1000ml中)もの発育不良が出ました。今回も農家の松本さんから購入した岩見沢産大豆を使って、実験しています。大豆もやしの不良生育率を減らす条件を探ります。環境温度と大豆浸漬時間・浸漬温度の関係で、至適値を求めることができれば、というのがおや爺の目論見です。

さて今回の結果は……。

soy2.jpg

 栽培器中の発芽大豆。空けて調べてみましょう。

soy3.jpg

 やた〜!! 発育不良大豆38粒。今までの栽培で最少です。

soy6.jpg

 一見良いようですが、へこみができていると、そこから腐ったり、折れてしまします。←おや爺の手のことではありません!ぐすんぐすん

soy5.jpg

 残念!!半分に割れてしまいました。

soy4.jpg

 芽は出ているんですが、ここまで丸くなると伸びる率が減って、腐る原因になりますね。←おや爺のことではありません。Docomo_kao18

 

 発育不良大豆を取り除いて栽培器に戻して栽培開始です。 

soy1.jpg

 う〜ん、この方向でやっていけば、データがそろうのも目の前かも……。ちゅんちゅん←そう言うとまた連戦連敗を続けるおや爺でありますね。と、ほ、ほ。暑い

精養軒前へ:特撰和牛焼しゃぶ弁当ニンニク不使用タイプ発売です。

  • 2018.02.14 Wednesday
  • 23:00

 おととしの暮れに朝鮮・韓国人経営者の焼肉会議があり東京へ行ってまいりました。目的は、会議そのものというより、会議に出席して講演される朝鮮・韓国料理史や料理学を専門にしている碩学・チョン・デソン先生と会う約束をしていたからです。発酵食品に関しての情報を得るためでした。その話は別の機会に譲ります。

 

 その会議で、高級焼肉店の雄・叙々苑の社長朴泰道氏の講演がありました。今爆発的に叙々苑の焼肉弁当が売れているそうです。同じビル内のとある大企業の会議に焼肉弁当を注文されてお出しした後の話をされました。社長曰く「さすが叙々苑、非常に美味しく頂いたけれど、その後の会議室がニンニクの臭いで大変だった。」

 その後、その会社で弁当を注文することはなかったことから、朴社長は、ニンニク抜きでも変わらず美味しい叙々苑弁当を開発して、今爆発的に売れているとおっしゃっていました。帰ってひそかに何度かチャレンジしました。

 

 当店でもお持ち帰り弁当として、特撰和牛弁当を何種類かご用意しておりますが、今までナッツや乳製品を抜いてほしいと言われたことはありますが、ニンニクはありませんでした。イタリアンや、現代のフレンチも相当ニンニクを使いますが、そういう注文があるのだろうかとふと頭によぎります。今どきニンニク抜きの料理というのも古い気がしたのも事実です。

 そして先日とうとうできればニンニク抜きの弁当がほしいという注文をお受けしました。←おぅ、岩見沢もとうとう東京並みになったか!! 電話口では、抜けるものと抜かないものがある旨を伝えて了解を取りましたが、頭の中ではすべてニンニク抜きを描いて再チャレンジを開始しました。

 次いでに弁当のしおりも新たに作り変えました。

 

 中はこんなことになっております。(注:撮り忘れたので以前の中身です。今回の和牛はA5ランク・別海産。オレンジの代わりにグレープ:フルーツ。サラダは、タラのバジル風味のムニエル、海老・イカに自家製山ワサビドレッシング)

 メインの特選和牛肉の質ばかりではなく、副菜のバラエティ度は全国の焼肉弁当にないものと自負しております。比較的清涼な北海道の土地柄ということもありますが、個人店の強みとも申せましょう。

 

 チャレンジがいのあるご注文ありがとうございました。手

こころの筋トレ:隔てるもの、つながるもの

  • 2018.02.12 Monday
  • 13:37

 1月26日の道新コラム・今日の話題に、イギリスで孤独をなくす政策を練る孤独担当相を新設したと出ていた。

 

 広告のチラシでもいいから活字にかこまれると安心するという、活字フェチなので、去年からほぼ毎日のように市立図書館にお邪魔している。建物は能勢元市長のいくつも残してくれた建築遺産の一つだ。吹き抜けの気もちのいい空間で、老後を快活に生きるための・一つの心理臨床手段として、感情の二重モニタリング(臨床心理学的瞑想)をしている。←傍から見ればただ口を開けて寝ているアホ面のおっさん。hirasan

 

 先進国の中で、韓国とともに日本は、若年層や中高年の自殺が飛び抜けて多いと聞いたことがある。年間2万から3万の自殺者がいるのだ。毎日毎日80人以上自死していることになる。とても他人事とは思えない。

 図書館の書架にも、自己啓発本・エッセイ風なものまで含めると、心理学関係の本がかなりのスペースを割いているのに驚かされる。フロイトと激しく対立したアドラ―の流れをくむアメリカ流の心理学が多いのだが、それほど今の生活や人間関係・将来に、何とも言えない不安を抱えている人が多いということなんだろう。自殺について書かれた専門書の序文の中に、海外に住む日本人高齢者が、日本に里帰りをして驚くのは、街中の同じ高年齢層の力のない姿だとあった。

 海外から里帰りできる人はそれなりの富裕層だから、そういう人たちの目には、とりわけそう見えるだけだろう、とまず思った。体験的に言えば、高年齢者に共通の心理的・構造的孤立感があり得るはずだから、日本だけの問題とも思われない。そんな中で目にふれたコラムなので、余計考えさせられたのだ。

 

 最後に出て来る、ジョン・ダンは、シェイクスピア・エリオットやイギリス文学にちょっとでも関心を持った者ならだれでも知っている有名な詩人だ。ヘミングウェーの『誰がために鐘は鳴る』はこの詩からとっているし、これは、わたしの勝手な想像だが、サイモンとガーファンクルの名曲『アイ・アム・ア・ロック』の中のこころの叫び「ぼくは岩、ぼくは孤島だ。i am a rock. i am an island.」は、このジョン・ダンの頭に浮かべて書いたのだと思う。

 この「誰がために鐘は鳴る」は、他人事ではなく、汝ら兄弟姉妹のことだという、如何にもキリスト教的世界観という気がする。

 

For Whom the Bell Tolls

 

No man is an island, entire of itself;
every man is a piece of the continent,
a part of the main.
If a clod be washed away by the sea,
Europe is the less,
as well as if a promontorywere,
as well as if a manor of thy friend's or of thine own were:
any man's death diminishes me,
because I am involved in mankind,

and therefore never send to know
for whom the bells tolls;
it tolls for thee.
なんびとも一島嶼(とうしょ)にてはあらず。
なんびともみずからにして全きはなし。
人はみな大陸(くが)の一塊(ひとくれ)。本土のひとひら。
そのひとひらの土塊(つちくれ)を、波のきたりて洗い行けば、
洗われしだけ欧州の土の失せるはさながらに岬の失せるなり。
汝(な)が友だちや汝(なれ)みずからの荘園の失せるなり。
なんびとのみまかり(死ぬ)ゆくもこれに似て、みずからを殺(そ)ぐにひとし。
そは、われもまた人類の一部なれば、
ゆえに問うなかれ、誰(た)がために鐘は鳴るやと。
そは汝(な)がために鳴るなれば。
      (大久保康雄訳)

 

人は離れ小島ではない
一人で独立してはいない
人は皆大陸の一部
もしその土が波に洗われると
ヨーロッパ大陸は狭くなっていく
さながら岬が波に削られていくように
あなたの友やあなたの土地が
波に流されていくように
誰かが死ぬのもこれに似て
我が身を削られるのも同じ
なぜなら自らも人類の一部
ゆえに問う無かれ
誰がために弔いの鐘は鳴るのかと
それが鳴るのはあなたのため
      (浜野聡訳)

 そういえば中国史家・オーエン・ラティモアだったか、海は隔てるものではなく、つながるものでもあるという言葉がありますね。隣人・隣国も同じ。戦争ではなく、この社会に、人々や島々をつなげる海は必ずあるはず。

 学生の頃、そばプン少年というあだ名(ひと月は風呂に入らないので、側に行くとプンとにおうから。わたしがつけたんだけど……ちゅん)の・いまも親友の・Yから教えてもらったLP。サイモンが、有名になる前、一人でイギリスで出したアルバム「ポールサイモン ソングブック」から、アコースティック・バージョンの『アイ・アム・ア・ロック』

 学生の頃、何だか必死になって聴いていたっけ。←馬鹿ですねぇ〜、十八のおや爺よ! 絶って〜、戻りたくねぇ。hirasanパンダ

 

精養軒前へ編:岩見沢産大豆の厳寒期自家栽培の問題

  • 2018.02.09 Friday
  • 01:09

 またかよとお思いでしょうが、当店では地元大豆を使って大豆もやしを自家栽培しております。韓国でも味わえない独特の豆の旨味に満ちた大粒もやしで、精養軒ならではの味として、お客様から好評を得ております。

 今は、岩見沢の農家・松本さんから去年の11月から仕入れして育てていたのですが、栽培の度にもやしに成長しない大豆が増えて来ました。一回の栽培で、大豆1,000ml仕込みますが、この時期ならだいたい不良大豆は90粒前後です。夏場を超えると、高温のダメージで、不良大豆が倍近くなります。ところが、この時期に不良大豆が、150粒、240粒、とうとう前回は、569粒となってしまいました。こうなると夏場まで大豆の高発芽率を維持するのは不可能です。

 

 早く決断しなくてはなりません。意を決して、松本さんに電話をしました。25kg二袋のうち1袋を引き取ってもらえないかという打診です。一袋はもやし栽培に向かなくても、精養軒で作る自家発酵味噌3種(日本味噌と韓国味噌2種)と自家製豆腐に使えるからです。

 松本さんは、そういうことであれば、快く引き取りますとのことでした。有難いその言葉を聞いてからです。わたしたちがまだ試すことがあるのではないか。丹精込めて作った松本さんの大豆の、これほどの急激な発芽率の低下は他に理由がないか調べる価値はあるということです。

 

 1月からどんどん気温は下がり、ここのところ岩見沢は、最高気温マイナス零度以下、最低気温マイナス20℃という状態でした。大手のもやし栽培は環境温度や湿度・成長ホルモンなどでコントロールされていますが、精養軒はそうはいきません。各種大豆栽培論文から、ようやく精養軒にあった大豆浸漬時間と浸漬温度を見つけて、ここ半年はうまく栽培していましたが、厳寒期の条件では豆の吸水が均等にいかない可能性に思い至りました。

 

 あらためて浸漬温度と浸漬時間を変えて試してみました。3日後の今日。

 

 やった〜!!!火手晴れ

 不良大豆42粒!!

 早速松本さんに連絡。もう少し様子を見てさらに報告することになりました。

 上の写真はもやし栽培容器の中の浸漬後3日経った・順調に育っている大豆もやし。

もやし栽培奥が深し! 

 簡単にあきらめてはいけませんね。農家の方にも申し訳ない。なんどか実験を繰り返して、もしかすると環境温度を考慮に入れた、浸漬温度と浸漬時間の適切で簡単な数式を得ることができるかもしれません。

 おや爺、こんな瞬間のこころ踊りをみなさんと共有できたらうれしいっす!!手ちゅんちゅん

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